保険料が高くなる?アカウント型保険の注意点とは

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保険料が高くなる?アカウント型保険の注意点とは

あなたが入っている保険は、アカウント型保険ではありませんか?
アカウント型保険には「たくさん保障がついていて積立もできるから安心」と、加入している人も多いようです。
ただし保険内容が複雑ですので、まずは仕組みをよく理解することが大切です。

2017年5月29日掲載

このページの要点をまとめると・・・

アカウント型保険は、保障を備えながら保険料の一部を積立できる保険

アカウント型保険の保障部分は更新するたびに保険料が高くなる

払込保険料のほとんどが保障部分の特約保険料にあてられ、積立ができていない可能性がある

以下、記事の詳細

アカウント型保険は保険料が高くなりやすい?

アカウント型保険とは、アカウントとよばれる主契約の積立部分と特約の保障部分がセットになった生命保険です。「利率変動型積立終身保険」などとよばれることもあります。
自由な設計が魅力な保険といえますが、「積立分の保険料が必要」「一定期間ごとに特約の更新がある」という点で保険料は割高になりやすいでしょう。

単体の保険に加入(以下、バラ掛け)し、同じような保障内容を備えることもできます。
特約が10年更新のアカウント型保険に加入した場合と、バラ掛けであらかじめそれぞれの保険期間や払込期間を定めて加入した場合を比べると、約1,000万円以上保険料差がでる可能性があります。(関連ページ:保険期間と払込期間

30歳男性が同じような保障内容で加入した場合イメージ図

保障内容・・・定期保険(/特約):2,000万円、三大疾病保険(/特約):300万円、医療保険(/特約):日額10,000円、終身保険:300万円

月払保険料の年代別イメージ

  アカウント型保険 バラ掛けの保険
30〜39歳 15,000円 20,032円
40〜49歳 26,100円 20,032円
50〜59歳 37,500円 20,032円
60〜69歳 43,350円 9,154円
70〜79歳 54,750円 9,154円
80歳までの合計保険料 21,204,000円 9,408,480円

保険料差は、約1,179万円

  • バラ掛けの場合の保険内訳→@定期保険(60歳満了):4,179円、A三大疾病保険(終身払):6,102円、B終身医療保険(終身払):3,052円、C終身保険(60歳払):6,699円
  • アカウント型保険は60歳払込満了のため、60歳以降は特約保険料のみで計算(三大疾病特約、医療特約)
  • バラ掛けの保険は、60歳以降は終身払のABの保険料のみで計算

上図は、30歳男性がアカウント型保険とバラ掛けの場合で80歳まで継続した場合の保険料を比較したものです。
アカウント型保険で設定している保障内容と同じような保障額でバラ掛けの保険に加入しています。
バラ掛けの場合は、あらかじめ各保険ごとに保険期間や払込期間を定めることにより、更新をなくすことができます。すると、同じような保障内容にも関わらず、合計保険料は大きく変わってくることがわかります。

詳しくみていくと、30〜39歳の時点の保険料は、アカウント型保険の場合は毎月15,000円、バラ掛けの場合は毎月20,032円となっており、アカウント型保険の方が保険料が安く設定されています。
しかし、アカウント型保険には一定期間ごとに更新があるため、40〜49歳の時点の保険料は毎月26,100円に上昇しています。
一方、バラ掛けの場合は更新がないため保険料の変化はありません。

この更新の流れが続いた結果、バラ掛けの場合、一定期間ごとに更新があるアカウント型保険に比べて、80歳までの50年間に約1,179万円保険料を安くできる計算になります。

また、アカウント型保険で終身保険に加入する前に死亡した場合は、そのときまでの積立金を死亡保障として受け取ることができます。しかし、死亡保障という意味では、バラ掛けの保険のように30歳の頃から終身保険に加入していた方が保障が手厚いことがわかります。

アカウント型保険は積立金が増えにくいため要注意

  • アカウント型保険は、払込保険料をまずアカウント(口座)に入れ、その中から保障部分の特約保険料を支払い、残ったお金が積立られます。また、積立した金額は保障部分の特約保険料に充当することもできます。(詳細はアカウント型保険の仕組みを参照)

アカウント型保険で注意すべきは、保障の見直しや更新による保険料アップにより、契約当初は積立ができていても、ずっと同様の金額を積立続けられるとは限らないことです。
また、払込保険料のうちのほとんどが保障部分の支払いに充当されていて、思いのほか積立ができていない事態にもなりかねません。

以下の図を事例にみていきましょう。

積立金が少なくなるケース

@の期間では、毎月5,000円の積立をしている状態とします。
しかし、Aの期間では特約保険料がアップするため、@の期間と毎月の保険料は変わらないものの、積立にまわされる金額はわずかになります。
この場合、毎月15,000円支払っていても、40〜50歳の10年間に積立金は24,000円しか増えないことになり、積立のペースがおちてしまいます。
また、Bの期間でも特約保険料が22,500円にアップするため、保険料を抑えるために、毎月積立金を2,500円取り崩して特約保険料に充当するとします。充当した分は積立金がなくなります。
積立金を充当しても不足分がある場合は、毎月の保険料負担も増えることになります。

当初予定していた通り毎月5,000円積立できていた場合、60歳時点の積立金は約180万円になります。しかし、図のようなケースになると、最終的に30万円程度しか積立ができていない状態になってしまいます。
払込満了時に積立金が少ない場合は、終身保険に加入できない可能性がでてきます。

保障を手厚く見直したり、更新による保険料アップがあるときに、毎月の保険料を抑えるために

  • ・積立金へまわす金額を減らす
  • ・積立金を取り崩して特約保険料に充当する

などの手段がありますが、活用するだけ積立金を増やすことは難しくなります。
積立金を増やすためには、毎回の保険料を上げるなど、保険に預ける金額を増やす必要がでてくるでしょう。

アカウント型保険の仕組み

ここまでアカウント型保険の具体例について紹介してきましたが、アカウント型保険の基本的な仕組みをみてみましょう。

アカウント型保険の仕組み

アカウント型保険では、払い込んだ保険料はまずアカウント(口座)に入ります。
そのアカウントから特約保険料が支払われ、残った保険料が積立できる仕組みです。

終身保険への加入は、保険料払込満了時にはじめて可能になります。これまでの積立金を元手にして終身保険を購入します。 保険料払込期間中の積立金については、一般的な銀行などの口座のように出し入れが可能で、死亡時にもその時点での積立金のみを受け取ることができます。

解約返戻金について

特約部分は基本的に掛け捨てです。そのため解約のタイミングにもよりますが、アカウントの積立金が解約返戻金の目安になります。(関連ページ:解約返戻金と満期保険金

アカウント型保険のメリット・デメリット

このように複雑なしくみのアカウント型保険のメリット・デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

メリット
  • ・保障を備えながら積立できる
  • ・特約を組み合わせられる自由度がある
デメリット
  • ・保障や仕組みが分かりにくい
  • ・特約は更新があり保険料が高くなる
  • ・積立金額の予想が難しい

まず、アカウント型保険のメリットとしてあげられるのは、保障を備えながら積立できるということです。
保険料払込期間中は、特約による保障で万一に備えながらアカウントにお金を積立ていくことができ、必要があれば引き出すこともできます。
なお、将来の保険料に充当したい場合や、終身保険の保険金額を増やしたい場合には、毎回の保険料とは別でアカウントに入金することもできます。

また、死亡・医療・ガン・介護・災害等に備えられる様々な特約が用意されており、契約後も家族構成や年齢の変化に合わせて見直すこともできる自由度があります。ただし、見直し時には改めて告知等が必要になる場合がありますので注意が必要です。(関連ページ:生命保険見直しのポイント

一方、デメリットは、特約の種類が多く仕組みも複雑なことから、加入者が一見しただけではどのような保障があるのか分かりにくいことがいえます。

特約については、保険期間は10年や15年などの一定期間で終わってしまいます。通常そのまま自動更新されますが、更新後の保険料はその時の年齢によって再計算されるため、更新ごとに特約保険料は上昇していきます。
毎回の保険料を増やせない場合には、積立金にまわす金額を減らしたり、特約の保障額を減額、解約したりといった見直しが必要になってきます。(関連ページ:定期保険の自動更新

そして最も注意するべきは、積立金額の予想が難しい点です。
「利率変動型積立終身保険」で積立金の利率が変動することや、積立金を自由に活用できることから、「思いのほか積立が増えなかった」と感じることも少なくありません。

アカウント型保険と定期付終身保険の違い

アカウント型保険に似たかたちの保険で定期付終身保険があります。定期付終身保険は、主契約の終身保険に定期保険特約が付いた商品です。

定期付終身保険の保障例

保険料算定の基準になる予定利率が、定期付終身保険では契約時に確定するため、保険料と払込期間を決めれば保険金額は決まります。アカウント型保険では途中で予定利率が変動するため保険金額は決まりません。

また、定期付終身保険にはアカウント部分がありません。
途中でお金が必要となったときには利息負担が発生する契約者貸付制度(※1)を利用するか、保障の一部または全部を解約することになります。

アカウント型保険はこのように複雑な商品で、内容を理解せずに加入している人も多く見受けられます。
まずは、加入している保険がアカウント型保険かどうか確認し、保障内容を理解できないようであれば、無料の保険相談サービスで保険の専門家に相談してみましょう。
また、必要以上の保障内容になっており、高額な保険料を払っている場合も少なくありません。自分の必要保障額や適切な保険がわからない場合も無料で相談することができます。

知らないうちに大損する可能性があるアカウント型保険、将来のためにも早めに見直しを検討してみてはいかがでしょうか。

執筆者プロフィール
中里 邦宏(なかざと くにひろ)
中里 邦宏(なかざと くにひろ) ファイナンシャル・プランナー(CFP) CFP(R)/1級ファイナンシャル・プランニング技能士/日本証券アナリスト協会検定会員補/FP提案書工房/マネーディアセオリー株式会社代表取締役副社長

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