海外旅行中のトラブルにどう対応する?
海外旅行の準備というと、観光スケジュールや買い物の楽しみに気を取られがちですが、海外旅行では、普段健康に自信がある人でも体調を崩したり、スーツケースのキャスターが壊れて急きょ買い替えたり、という思いがけないトラブルに見舞われることが多くあります。海外旅行中に起こりうるさまざまなリスクについて補償してくれるのが海外旅行保険です。
海外旅行保険で補償されること・補償されないこと
まず、海外旅行保険とはどういった保険なのでしょうか。海外旅行保険という名称から飛行機に搭乗した時から補償が始まると勘違いしがちですが、実は、旅行に出かけるために自宅を出た時から、帰国して自宅に着くまで補償されるのです。
基本的な補償内容は、
@ 死亡保障(傷害死亡・疾病死亡)
A 病気やケガをした時の治療費の補償(傷害治療費用・疾病治療費用)
B 店の商品や他人の物を誤って壊して損害賠償を請求された時の補償(個人賠償費用)
C 携行品について盗まれたり壊れたりした時の損害額の補償(携行品損害)
などです。
但し、次のようなケースは、海外旅行保険の基本的な補償内容に含まれていないので気をつけてください。
・旅行中に歯が痛くなって歯科治療をした場合の治療費
・現金・クレジットカードを盗まれた場合の損害額
・コンタクトレンズが破損した場合の損害額
・パソコンを盗まれた場合、データについての価値の損害額
実際に保険に加入する時には約款をよく読んで、補償内容をしっかり理解しましょう。
クレジットカード付帯の保険だけで大丈夫?
海外旅行保険は、お手持ちのクレジットカードに付帯している場合も多いものですが、補償内容はカード会社によってさまざまです。クレジットカードの種類によっては、そのカードで旅行代金等を支払うことが条件になっている場合があるので注意が必要です。
クレジットカード付帯の保険と海外旅行保険の補償内容と保険料を比較してみました。
観光目的でハワイに7日間 (個人プラン)の場合
| クレジットカード付帯の保険 | 海外旅行保険 | ||
|---|---|---|---|
| A社 | B社 | C社 | |
| 傷害死亡・後遺障害 (後遺障害の程度に応じて) |
自動付帯分300万円 | 1,000万円 | 30万円〜1,000万円 |
| ※利用付帯分1,700万円 | |||
| 疾病死亡 | − | 1,000万円 | 1,000万円 |
| 傷害治療費用 | 100万円 | 1,000万円 | 無制限 |
| 疾病治療費用 | 100万円 | 1,000万円 | 無制限 |
| 個人賠償責任 | 2,500万円 | 1億円 | 1億円 |
| 携行品損害 | 20万円 (1旅行中かつ1年間の限度額) |
30万円 (携行品1つあたり10万円限度) |
30万円 (携行品1つあたり10万円限度) |
| 救援者費用 | 150万円 (1年間の限度額) |
1,000万円 | 無制限 |
| 緊急歯科治療費用 | − | − | 10万円 |
| 航空機寄託手荷物遅延等費用 | − | 10万円 | 10万円 |
| 保険料 | 保険料の負担はない | 2,930円 | 6,660円 |
- ※利用付帯分とは、当該クレジットカードで旅行代金等を支払った場合に自動付帯分に上乗せして補償されます。
表を見ると、とくに治療費用の補償について大きな差があるのがわかります。外務省海外安全ホームページに、『特にハワイ州の病院の医療費は米国でも群を抜いて高額となっており、救急車も有料で、状況に応じて600ドル〜1,200ドルの費用がかかり、入院費だけで1日300万円以上かかる例も少なくありません』といった記載があることからも、クレジットカード付帯の保険だけでは心もとないと言えるでしょう。
海外旅行保険の加入は、当日空港に着いてからでも可能です。しかし、時間に余裕がある時期なら、いろいろなバリエーションの中から自分に必要な内容の保険を選択したほうが良いでしょう。パック旅行を申し込んでも海外旅行保険は「パック」されていませんので、くれぐれもご注意くださいね。



