アクサダイレクトのがん終身

がんによる経済的な負担に一生涯備えることができるがん保険

中村　宏（CFP（R）／1級ファイナンシャル・プランニング技能士／FPオフィス　ワーク・ワークス代表）

執筆日：2018年06月08日

「アクサダイレクトのがん終身」は、基本的ながんの保障が網羅されている商品です。給付金の種類は、がん入院給付金、がん診断給付金、抗がん剤治療給付金、がん手術給付金、がん先進医療給付金、退院後療養給付金、がん無事故給付金です。

「アクサダイレクトのがん終身」のポイントは、以下の通りです。
・がん入院給付金と診断給付金が主契約で、その他は、一定の条件のもと希望に応じて付加できる特約
・悪性新生物だけでなく、上皮内新生物でも給付金は満額受け取れる
・診断給付金は1回のみ
・抗がん剤治療給付金は、ひと月ごとに10万円で通算60回まで
・がん手術給付金は1回につき10万円で回数無制限
　ただし、上皮内新生物のがん手術給付金は1回のみ
・がん先進医療給付金は、技術料の実費が通算500万円まで
・がん無事故給付金は、3年ごとに1回、5万円または10万円
・抗がん剤給付金と先進医療給付金は、保険期間が10年で最長80歳まで自動更新。更新時の年齢と料率で保険料が計算されるため、基本的には保険料が上がる

事前にそれぞれの給付金の支給要件を具体的に確認し、他の商品との違いも含めて検討し、納得した上で加入するようにしましょう。

上皮内新生物でも満額保障される、お手頃感のあるがん保険

鈴木　暁子（ＣＦＰ(R)／キャリア・コンサルタント／FPオフィス Next Yourself）

執筆日：2018年06月25日

主契約として入院給付金日額（5千円〜2万円）と診断給付金（50万円〜200万円）、特約で手術、抗がん剤治療、先進医療、退院後療養、女性がん、がん無事故（3年間がんにならなければ給付金を受け取れる）などをカバー。その際、上皮内がんでも満額給付されるのが嬉しい保険です。

契約可能年齢は20歳〜69歳。30歳男性、終身払込、入院給付金日額2万円、診断給付金200万円コースで月額保険料は3,420円。抗がん剤治療特約、3つセットで付加する手術、先進医療、退院療養の特約をつけても4,070円。主契約の保障が半分なら2,360円とお手頃。ちなみに60歳男性で入院給付金日額1万円、診断給付金100万円、同様の特約をつけた場合でも月額保険料は8,290円ですので、どの年代でもお手頃です。

ただし保険料がお手頃な分、診断給付金は保険期間中1回のみ、先進医療が通算500万円までといった点には注意が必要です。その意味では、がん治療におけるひととおりの保障をお手頃な保険料で手に入れたい方、年齢は高めでもがん保険に加入したい方などに向いています。

なお、所定の高度障害状態、不慮の事故による所定の障害状態でないと保険料払込免除にならないことには注意が必要です。

上皮内新生物も同額保障のがん保険

松浦　建二（CFP（R）／1級ファイナンシャル・プランニング技能士／フリーランス）

執筆日：2018年06月28日

アクサダイレクトのがん終身は、基本保障（がん入院給付金とがん診断給付金）に、希望に応じて抗がん剤治療給付金等の特約を選択していく終身のがん保険です。

主契約のがん診断給付金は保険期間を通じて1回のみの保障ですが、上皮内新生物も保障の対象となっている点が大きな特徴です。がん入院給付金日額を2万円に設定すれば、上皮内新生物でも200万円の診断給付金を受け取ることができます。

主契約のがん入院給付金に加えて、がん手術給付金（がん治療のために入院し所定の手術を受けた時）や退院後療養給付金（がんで入院後に療養のために退院した時）等、入院治療に関する保障が多く用意されています。お手頃な保険料でがんに対する保障を備えたいと考えている人に向いている保険といえるでしょう。

がん先進医療特約の保障の通算限度額が500万円までと低く、保険期間が10年（最長80歳まで自動更新）で主契約とは異なっているので、パンフレットや約款等で十分に確認しておきましょう。