定期保険FINE Support Plus[ファイン・サポート・プラス]

持病があっても遺族保障を確保したい人（例えば子育て世帯や住宅ローン返済世帯）に向いている定期保険

中里　邦宏（CFP（R）／1級ファイナンシャル・プランニング技能士／日本証券アナリスト協会検定会員／FP提案書工房／マネーディアセオリー株式会社　取締役副社長）

執筆日：2020年02月29日

持病や病歴があるために生命保険や住宅ローンの団体信用生命保険に加入できず、多少保険料が割高であっても遺族保障を確保したい人向けの商品といえるでしょう。設定できる保険金額の上限は40歳未満が1,500万円、40歳以上が1,000万円と、通常の定期保険よりも低いといえますが、この保険金があることで、遺族の選択肢は増えると考えられます。

80歳まで申込め、保険期間は最長90歳までとなっていることから、生命保険の非課税枠（法定相続人数×500万円）を使った相続対策に活用できる可能性がある商品といえます。ただし、設定した保険期間を過ぎると保障がなくなりますので注意が必要です。

通常の定期保険よりも健康告知の項目が限定されているため加入しやすい反面、保険料が割増しされている商品です。過剰な保障に保険料を支払わずにすむように、加入目的から適切な死亡保険金額と保険期間を設定しましょう。加入後しばらくたって、通常の定期保険に加入できる状態になった場合には、その時点で必要な死亡保障額をもとに改めて保障の見直しを検討するのも良いでしょう。

働き盛りで、万が一に備えて死亡保険に入りたいのに、持病等のために入れない方のための引受基準緩和型定期死亡保険

中村　宏（CFP（R）／1級ファイナンシャル・プランニング技能士／FPオフィス　ワーク・ワークス代表）

執筆日：2020年01月29日

配偶者や子供がいる働き盛りの方は、自分に万が一のことがあった場合、公的な保障として遺族年金が給付されますが、一般的にそれまでの収入に比べて減少するため、遺族が経済的に困窮する恐れがあります。しかしそのような場合に、持病等があるために保険料が高額になったり、加入できないことがあります。

本商品は、告知項目を少なくして持病や入院・手術の経験がある方も入りやすくし、解約払戻金をなくして保険料を抑えた定期死亡保険です。
保険金額は200万円から1,500万円まで100万円単位で設定でき、保険期間は、10年満了から35年満了まで、あるいは、60歳満了から90歳満了まで5年刻みで選ぶことができます（契約年齢により異なります）。
活用例として、子供が経済的に自立するまでの教育費や生活費がかさむ時期を保険期間に設定し、万が一のときに備える方法などが考えられます。

注意点としては、持病等がある人が入りやすいだけに、健康な人が加入できる一般の定期死亡保険と比較すると保険料が割高なことです。まずは健康な人向けの一般の定期死亡保険に加入できるかどうか確認し、加入できないことがわかったあとで、この保険への加入を検討したいものです。