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代車費用特約(レンタカー費用特約)とは?

代車費用特約(レンタカー費用特約)とは?

更新日:2022年5月20日

代車費用特約(レンタカー費用特約)とは、交通事故により車両が工場にて修理となった場合、その期間、契約者がレンタカーを借りる費用(実費)を補償してくれる特約です。
会社により「代車費用特約」「レンタカー費用特約」「事故・故障時代車費用特約」など名称が変わります。代車費用特約は車両保険に加入している場合に付帯を選択できる特約です。

事故で愛車が修理!修理期間中、レンタカーを借りられる

代車費用特約とは、事故で車が修理となった場合、修理期間中の足としてレンタカーを借りた場合、基本的にその費用(実費)を補償してくれる特約です。

保険金額 日額5,000円、7,000円、10,000円など
補償期間 30日間
特約保険料 年間5,000円〜15,000円程度
(保険会社、保険金額などにより異なる)
  • ※上記の項目は全ての保険会社に共通なものではありません。
  • ※詳細については契約中の保険会社にお尋ねください。

補償内容はおおよそこのようになります。契約者は保険金の範囲内、または保険金に自分で予算を追加して好みのレンタカーを借りることができます。なお、保険金は基本的に保険金額を上限に実費補償となりますが、一部保険会社では定額での補償もあります。

保険会社による最も大きな違いは補償される期間です。基本的に30日となりますが、以下の2タイプが存在します。

タイプ1 事故発生日の翌日から起算して1年以内、レンタカーの利用開始日からその日を含めて30日間
タイプ2 事故日、工場への入庫日または盗難届を警察に提出した日から30日以内の実使用日数が対象
  • ※詳細については契約中の保険会社にお尋ねください。

タイプ1は、事故の処理を終えて車を借りても補償は最大30日間受けられます。
タイプ2は事故日からカウントが始まるので、当日からレンタカーを手配しなければ、最大30日間利用することはできません。

事故で代車は出る?出ない?

そもそも事故で車の修理が必要になった場合、代車は出るのでしょうか?

車両保険に加入しており、保険会社の提携修理工場で修理する場合、代車を無料で提供するという保険会社があります。
一方で提携工場での代車貸出は「代車が全車貸出時には要望に沿えない」とする会社もあり、また代車については言及していない保険会社もあります。
対応はまちまちで、結論としては代車の有無は保険会社によって異なる、となります。
これは保険会社に確認しておきたい点です。

なお、修理先に愛車を購入したディーラーなどの併設工場を選択した場合、これもディーラー側から貸し出す義務はなく、あくまでサービスとなります。サービスは絶対ではないだけに、確実に借りられるというものではありません。

そして最大の問題が代車のグレードです。代車は用意されたものの、グレード、年式、車の癖など当然ながら愛車とは異なり、満足できないと感じるユーザーも多いようです。「愛車は3ナンバーの8人乗りなのに、提供された代車は軽自動車」…ということも珍しくありません。

短期間と割り切って我慢して運転するか、レンタカーで納得のいく車を借りるか、ユーザーの意見が分かれるところです。

代車費用特約の注意点

代車費用特約は車両保険に加入していることが付帯の条件です、また、車両保険で補償される事故時に特約を使うことができます。なお、以下について注意が必要です。

注意点1:日数

特約が使える日数は最大30日となります。30日を超えた場合はレンタカーの借主である契約者が自腹で費用を負担します。また、事故日から起算する保険会社の場合、レンタカー手配のタイミングによっては30日未満となる可能性もあります。

注意点2:借りられる車

借りられる車はレンタカー会社保有の車となります。友人知人、家族から借りた車は対象になりません。友人や知人から車を借り、その謝礼に充てるという使い方はできません。
また、保険会社の指定するレンタカー会社以外から借りる場合には、保険会社の承認が必要となる場合があります。

注意点3:費用

30日以内の費用はレンタカー会社から保険会社へ請求がいきます。日額10,000円で契約していても実際に借りた車が1日5,000円だった場合、保険会社から支払われるのは実費の5,000円となります。契約者が差額を受け取ることは出来ません(実費補償の場合)。

代車費用特約のメリット、デメリット

メリット:納得できる車を使用できる

保険金の日額を活用し、自分で納得できるグレードの車を使用することが可能です。
特に通勤や通学などで日常的に使用する人の場合、普段から大勢を乗せて移動している場合など、生活の足としてメリットを享受できる可能性は高くなります。
代車が出るか、出ないか、またそのグレードで頭を悩ませる必要はありません。

デメリット:保険料の負担が大きい

代車費用特約の日額にもよりますが、年間保険料に5,000円から15,000円前後の上乗せ保険料が発生してしまいます。
ディーラーや修理工場としっかりした関係が出来ているという人は、代車を無料で確保できる可能性が高く、かつグレードも調整してもらえるかもしれません。
また、生活の足として家族の車が利用できる、週1回程度しか車を使わない、といった場合なども無理に代車費用特約に加入する必要はなさそうです。

ロードサービス代車提供サービスと代車費用特約の違いは?

代車費用特約ではレンタカーを借りることができますが、ロードサービスの代車提供サービスとは異なります。これは日数や条件など大きく異なる全くの別物です。

事故直後、車が走行不能となり、移動の交通手段が必要となる場合、日額1万円程度を限度にレンタカーを借りることができる(条件、補償額は保険会社により異なる)。

ロードサービスの代車提供サービスはあくまで、一時的な移動手段のもので緊急時に活躍してくれます。一方の代車費用特約は日常的な移動手段として必要となるものです。

代車費用特約を使うと翌年の等級はどうなる?

代車費用特約は車両保険で補償される事故、というのが使用できる条件となります。よって、一般的には車両保険を同時に使うため、翌年の保険は1等級ダウン、または3等級ダウンとなり事故有等級が適用されます(事故のタイプにより異なる)。

しかし、車両保険を使わず代車費用特約だけを使った場合、ノーカウント事故として等級に影響がないとする保険会社が一般的ですが、特約のみを使う場合は事前に確認しておいたほうが良さそうです。

まとめ

  1. 代車費用特約(レンタカー費用特約)とは、交通事故により車両が工場にて修理となった場合、その期間、契約者がレンタカーを借りる費用(実費)を補償してくれる特約です。
  2. 車両保険に加入していることが付帯の条件です、また、車両保険で補償される事故時に特約を使うことができます。
  3. メリット・デメリットがあるため、ご自身に代車費用特約(レンタカー費用特約)が必要かどうかを検討して付帯しましょう。

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記事の監修者

  • 平野 雅章 家計相談実績3500件超の相談専門ファイナンシャルプランナー。横浜FP事務所 代表。全国FP相談協会 代表理事。神奈川県立産業技術短大 非常勤講師。CFP(c)。「家計ポートフォリオ分析」考案者
  • 西村 有樹 オフィスクイック代表・フリーランスライター・編集者。
    主な執筆分野は企業、金融、保険、マネー系全般。All About自動車保険ガイドなどを手がける。

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