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ペット保険のキホン
ペット保険の一般的な補償範囲は
入院、手術、通院の3つ
ペット保険とは、ペットのケガ・病気で発生した治療費の一部を保険会社が負担し、治療費に対する自己負担額を軽減させるための保険です。
ペット保険の基本となる補償範囲は保険会社や商品によって異なりますが入院補償・手術補償・通院補償のいずれか、またはこれらすべてを補償します。
補償対象 |
補償内容 |
入院 |
入院した場合に保険金が支払われる補償で、多くの商品に備わっています。なかには、手術を伴う入院のみに対して補償される商品もあります。 |
手術 |
手術した場合に保険金が支払われる補償です。手術は、通院・入院と比べ、治療費が高額になる可能性が高い治療です。そのため、手術に対して手厚い補償を提供している商品もあります。 |
通院 |
通院した場合に保険金が支払われる補償です。通院は、一度にかかる治療費は少額であることが多いですが、入院・手術に比べ発生頻度が高く、治療が長期にわたる場合は、治療費が高額となるケースがあります。 |
実際の補償額は、治療費の何割を補償するかという補償割合で決める商品が多く、50〜100%の中から選べる商品が一般的です。たとえば10万円の費用がかかる日帰り手術を行った場合、補償の割合と支払われる保険金・保険料の関係は以下のようになります。
補償割合と自己負担額の例
手術費用 |
10万円 |
補償割合 |
30% |
50% |
70% |
100% |
通院 |
3万円 |
5万円 |
7万円 |
10万円 |
自己負担額 |
7万円 |
5万円 |
3万円 |
0万円 |
商品ごとに詳細は異なりますので、検討の際には補償内容や補償範囲をよく確認しましょう。
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特約をセットすると、
さらに充実した補償にできる
ペット保険は上記の基本補償に対して、任意で特約をセットすることができます。特約の種類や内容は商品によりさまざまですが例として以下のようなものがあげられます。
ペット保険の特約の例
特約 |
補償内容 |
ペット賠償責任特約 |
ペットが他人や他人のペットにかみ付いてケガをさせたり、他人のモノを壊したりするなどで、飼い主が法律上の賠償責任を負った場合、賠償金支払いに対して所定の保険金が支払われる特約 |
がん手術保険金特約 |
がんで手術をうけたときに、通常の手術保険金に上乗せして保険金が支払われる特約 |
葬祭保険金特約 セレモニー費用特約 火葬費用特約 |
ペットが亡くなった場合の火葬費用や埋葬費用、仏具の購入などの支払いに対して所定の保険金が支払われる特約 |
高度後遺障害保険金特約 ペット用車イス費用特約 |
ペットが高度障害で自力移動が困難となり、ペット用車イスなどの移動補助器具を購入した場合、所定の保険金が支払われる特約 |
診断書費用保険金特約 |
保険会社に保険金を請求するための診断書作成費用が発生した場合、所定の保険金が支払われる特約 |
※特約であってもセットプランなどの自動付帯となっている場合は外すことができませんので、詳細は各保険会社にてご確認ください
ペットが他人にかみつくなどの事故が発生すると、治療費などの賠償金は高額となることも考えられますので、ペット賠償責任特約で備えておいてもよいでしょう。
ただし、火災保険や自動車保険などの個人賠償責任保険(個人賠償責任特約)で、すでにカバーされていることもあります。その場合、ペット保険の特約で備える必要はありませんので、火災保険や自動車保険などの補償内容を確認してみましょう。
補償の対象外となる診療や病気がある
ペット保険に加入していればすべての診療が補償されるというわけではありません。原則として、ワクチン接種・避妊手術、去勢手術・保険加入前の治療・健康診断などの費用は補償対象外となります。また、小型犬がかかりやすいパテラ(膝蓋骨脱臼)や高齢のペットに多い歯周病など、特定の病気を補償の対象外としている商品もあります。これらは商品により異なりますので、万が一の際に保険金を受け取れないといったトラブルにならないよう、事前に各保険会社にてご確認ください。
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犬・猫 病気の最新健康事情!
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三宅 亜希(みやけ あき)獣医師/電話どうぶつ病院Anicli24 院長
プロフィール詳細
日本はペットも高齢化社会であり、日本で暮らす犬猫の約50%がシニアと呼ばれる7歳以上です。それに伴い、認知症、関節疾患、心臓病などを患うペットも増えてきました。
そのなかでも、近年、治療方法の選択肢が大きく変わったのは、犬の心臓病です。
シニアの小型犬に多く見られる病気で、僧帽弁閉鎖不全症という心臓病があります。
心臓病の基本的な治療は、心臓の働きを助ける内服薬を服用することですが、僧帽弁閉鎖不全症は、内服薬で治すことはできませんでした。そこで、新たな選択肢として外科治療が注目されています。
手術の費用は非常に高額であり、手術後は早くても1週間程度の入院は必要になるようですが、新たな選択肢として外科治療を希望するペットオーナーは年々増えています。
心臓病や乳がん以外にも、犬や猫の詳細な傷病の実例について、傷病ごとにまとめたコンテンツをご用意しておりますので、そちらもご確認ください。
獣医療の発展や、ペットの生活環境・食生活の改善によって、ペットの寿命は右肩上がりで延びていますので、その分、病気との付き合う機会が多くなってきています。自分のペットにどんな検査やどんな治療をどこまで行うのか、家族でよく話し合っておく必要がありそうです。
ペット保険の選び方
数多くあるペット保険のなかからどのように選べばよいのか迷うこともあるでしょう。そこで、ペット保険に加入するのが初めての人でもわかるように選び方の重要なポイントを3つに絞ってご紹介します。
ペット保険選びで押さえておくべき
3つの重要ポイント!
- 補償範囲は通院治療を考慮するかどうかで決める
- 高額な治療費へ備えるために「補償制限なし」としているタイプのものがより安心
- 保険料は寿命までの合計保険料を見て決める
1.通院補償をつけるかどうか決め、
補償割合を決める
ペット保険は入院、手術の治療は原則として補償している商品が多いです。そのため、まず考えなければいけないのは、通院治療を補償するかどうかです。
治療ごとの保険金請求割合では、通院治療による保険金請求が最も多くなっています。このことから、安心して治療が受けられるよう通院治療には備えておくのがおすすめです。カカクコム・インシュアランスにおける申し込みデータでは、9割のユーザーが通院補償ありを選んでいます。
ただし、通院補償をつけたプランは割高で、保険料が負担に感じる方もいらっしゃるかと思います。その場合は入院・手術のみ補償するプランを選択し、治療費が高額になりがちな手術に備えるという考え方もよいでしょう。
通院補償の請求割合と通院プランの選択割合
調査概要:カカクコム・インシュアランスにおける申込者
調査期間:「通院補償の請求割合」2019/7/1〜2020/6/30、「通院補償つきプランの選択割合」2019/6/1〜2020/5/31
通院補償をつけるかどうか決めた後、その補償範囲に対して、どのくらいの割合で補償してもらうかといった補償割合を、50〜100%の範囲の中で決めます。補償割合は高いと、支払われる保険金も多くなりますが、保険料も高くなる傾向にあります。保険料を抑えて備えたい方は、補償割合50%などのプランを選ぶのも手です。
では、どの補償割合がよく選ばれているのでしょうか?カカクコム・インシュアランスにおける申し込みデータでは、6割弱の方が補償割合70%のプランを選んでいます。
選ばれている理由としては、人間の健康保険と同じ自己負担率となる点や、保険料と補償のバランスがよい点が人気の理由だと思われます。
人気の補償割合
調査概要:カカクコム・インシュアランスにおける申込者
調査期間:2019/6/1〜2020/5/31
データ利用をご希望の方へ
「調査概要」に、「カカクコム・インシュアランスにおける申込者」と記載しているデータは、当社の許諾を得たうえで、WEBサイトにてご利用いただけます。ご希望の場合は、こちらをご覧ください。
データ利用をご希望の方へ
「調査概要」に、「カカクコム・インシュアランスにおける申込者」と記載しているデータは、当社の許諾を得たうえで、WEBサイトにてご利用いただけます。ご希望の場合は、こちらをご覧ください。
2.免責金額や補償限度額などの
補償制限を確認する
ペット保険のなかには、補償に制限を設けて保険料を抑えている商品もあります。制限が設定されている場合、保険金を請求した際に自己負担額が発生することもあります。どのような制限があるかは、商品ごとの補償内容をよく確認する必要がありますが、代表的な項目としては以下があげられます。
免責金額
補償対象となる治療費が発生した場合でも、自己負担しなければならない金額のことです。たとえば免責金額が2万円と設定されているペット保険の場合、2万円以下の治療費を支払った場合には全額自己負担となります。免責金額なしとしている商品であれば、このようなケースでも保険金を受け取ることができます。
補償限度額と入院日数制限
保険金の支払いに関する上限のことで、よくあるのが補償限度額や入院日数制限です。
補償限度額 |
補償される最大金額のこと。1日あたりの利用限度額・年間の利用最大回数を設定している商品や、年間の最大支払金額が通算で決められている商品があります。 |
入院日数制限 |
入院した際に補償する最大日数のことです。日数制限が10日に設定されているペット保険に加入し、20日入院をした場合、入院補償が適用されるのは10日分の入院費用となり、残りの10日分の入院費用に関しては、補償の対象外となります。 |
より安心して高額な治療費の発生に備えたい方は、これらの限度額なしとしているものや、日数制限の広いタイプがおすすめです。
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3.保険料は、ペットの寿命まで考慮した
合計保険料を確認する
ペット保険は基本的に1年契約で自動更新としている保険会社がほとんどで、更新時にはペットの年齢により保険料が変わることが一般的です。
更新後の保険料は保険会社によって異なるため、保険料は加入時の金額だけでなく、ペットの寿命を考慮した合計保険料がいくらになるのかを必ず確認しましょう。
年齢ごとの年払い保険料の平均
調査概要:カカクコム・インシュアランスにおける申込者
調査期間:2019/6/1〜2020/5/31
犬と猫の平均寿命の推移
出典:アニコム「家庭どうぶつ白書2022」
年払い契約で保険料を抑えることもできる
ペット保険の保険料の払込方法には、毎月支払う月払いと、1年分をまとめて支払う年払いがあり、どちらかを選択できるのが一般的です。年払いのほうが保険料をお得に設定している保険会社が多くありますので、同じ補償内容でも年払い契約とすることで保険料を抑えることができます。
0〜8歳まで加入時の合計保険料例
アイペット損保 うちの子ライト チワワ(犬T)加入時(割引の適用なし)
※2021/5/2時点の保険料です。
※1 月払いの保険料は、月払いで12か月を支払った場合の保険料を記載しています
「立替請求」と「窓口精算」、
請求方法の違い
万が一の際、保険会社に保険金を請求する方法には「立替請求型」と「窓口精算型」の二つがあります。それぞれの特徴は以下のとおりです。
|
立替請求型 |
窓口精算型 |
保険金の 請求方法 |
治療費全額を動物病院に支払う。その後、保険金請求を行い、保険金を受け取る。保険金の支払いに20〜30日程度かかる場合がある。 |
治療費支払の際、保険証を提示し保険による給付分を差し引いて自己負担額のみ支払うので、保険金請求が不要。 |
対応している 動物病院 |
すべての動物病院 |
保険会社と提携している動物病院のみ |
対応している 商品 |
すべての商品 |
一部の商品のみ |
「窓口精算」のほうが利便性は高いですが、対応している商品が一部に限られるのと、その保険会社が提携している動物病院での利用に限られるため、注意が必要です。そして、「立替請求型」の商品と比較すると保険料が割高です。
近所で窓口精算に対応している動物病院があり、保険料も負担にならないという方は、「窓口精算型」を検討してみましょう。
ペット保険に関するデータ
ペット保険の加入率
日本におけるペット保険の加入率は約16.4%です。
例として子どもの保険加入率46.7%(個人年金保険を含む)と比べると、ペット保険の加入率はまだまだ少ないことがわかります。
ただ、近年ではペット保険の加入率は増加傾向にあります。背景として、今まで治療できなかった病気が医療技術の進歩に伴い治療できるようになってきたことなどがあげられます。それにより治療費の高額化やペットの長寿命化が進んでいるのですが、高齢なペットほど治療頻度も高くなるため、今後ペット保険の加入率はますます高まっていくと予想されています。
日本のペット保険加入率推移
出典:アニコムグループ中期経営計画 2022-2024
出典:アニコム「家庭どうぶつ白書2022」、アニコムグループ中期経営計画2022-2024、 生命保険文化センター「令和3年度 生命保険に関する全国実態調査」
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ペットが病気やケガをする確率
ペットの請求割合を年齢別にみると、まず0歳での請求割合が高めです。その後、5歳くらいまでは下がる傾向にありますが、6、7歳くらいからは右肩上がりで請求割合が増えています。
6歳の犬・猫は人間の年齢に例えると40歳くらいといわれています。ペットも人間と同じく、このくらいの年齢から高齢になるにかけて何らかの傷病が発生する傾向が伺えます。
ペットの請求割合
循環器の疾患(心筋症、心不全、血栓/塞栓症 など)請求割合
呼吸器の疾患(扁桃炎、肺炎、喘息、気管炎/気管支炎 など)請求割合
消化器の疾患(胃炎、腸炎、十二指腸潰瘍、誤飲 など)
肝・胆道および膵の疾患(肝炎、肝機能不全、胆石症、膵炎 など)請求割合
泌尿器の疾患(腎結石、腎不全、膀胱炎、尿石症 など)請求割合
生殖器系の疾患(卵巣嚢腫、子宮内膜炎、精巣炎 など)請求割合
神経系の疾患(てんかん、脊髄炎、末梢神経疾患 など)請求割合
眼および付属器の疾患(角膜炎、白内障、緑内障 など)
耳の疾患(外耳炎・外耳道炎、中耳炎、内耳炎 など)請求割合
歯および口腔の疾患(歯周病、口内炎/舌炎、口唇炎 など)請求割合
筋骨格系の疾患(骨折、椎間板ヘルニア、捻挫、膝蓋骨脱臼/膝蓋骨亜脱臼 など)請求割合
皮膚の疾患(皮膚炎(アトピー性・アレルギー性含む)、蕁麻疹、湿疹、外部寄生虫症 など)請求割合
血液および造血器の疾患ならびに免疫機構の障害(リンパ節炎、脾捻転 など)請求割合
内分泌および代謝疾患(糖尿病、下垂体機能不全、上皮小体機能低下症 など)請求割合
全身性の疾患(アレルギー、熱傷、打撲、感染症 など)請求割合
腫瘍疾患(脳腫瘍、骨肉腫、エプーリス など)請求割合
出典:アニコム「家庭どうぶつ白書2022」
請求割合=保険金支払のあったどうぶつの数/保険に契約しているどうぶつの数 と定義
ペットが手術をする年齢
手術を行ったペットを年齢別に見ると、手術の費用を請求したペットのうち、0〜6歳が約50%となります。そのなかでも0歳での請求が11.8%と最も高く、次に8歳の8.9%です。
犬猫 年齢別手術請求割合
2020年1〜12月のアイペット損保の保険金請求データを基にしたサンプル調査により算出(サンプル数:20,939件)
0歳の割合が高い理由としては、小さいうちは好奇心旺盛で活発なため、思わぬケガをすることや、消化器系が成熟していないため体調が不安定になり、病気になる確率が全体的に高く、手術が増えているものと考えられます。
一方で、ペットの高齢化がすすんでいるため、シニアと呼ばれる7歳以上でも手術費用の請求が多くなっています。
ペットのケガや病気について、詳しくは「ペットの罹患率は?」ページをご確認ください。
ペットの治療に係る費用
ペットの生涯で必要な治療費の全体的な相場としては、約748,419円となります。また、1年間の治療費平均を種類別にみると、犬 70,683 円 (0〜12歳全体の平均)、猫 35,476 円 (0〜12歳全体の平均)です。
ペットの生涯で必要な治療費の相場
出典:アニコム「家庭どうぶつ白書2020」
年間平均治療費の年齢推移(犬)
平均治療費(0〜12歳全体平均) 70,683円/年
年間平均治療費の年齢推移(猫)
平均治療費(0〜12歳全体平均) 35,476円/年
出典:アニコム「家庭どうぶつ白書2020」
年間平均治療費の年齢推移
犬
70,683
円
(0〜12歳全体の平均)
猫
35,476
円
(0〜12歳全体の平均)
出典:アニコム「家庭どうぶつ白書2020」
あくまで平均値より算出している必要治療費になりますので、実際に必要な治療費はペットの種類や、どんなケガ・病気かで異なります。上記の平均額ほど治療費がかからないケースも、逆に上記よりもはるかに治療費がかかるケースもどちらも考えられます。
傷病ごとの治療費
小型犬によくある椎間板ヘルニアや猫によくある異物誤飲を例に治療費を確認してみましょう。
CASE.1
椎間板ヘルニアの場合
犬種:ミニチュア・ダックスフンド
診療内容
階段を下りたとき、キャンと鳴き、触られるのを嫌がるようになりました。病院で検査をしたところ「椎間板ヘルニア」と診断され、手術を行いました。
診療明細例 |
診療項目 |
金額 |
診察 |
1,500円 |
入院(5泊6日) |
20,400円 |
検査 |
39,700円 |
MRI |
89,000円 |
検査 |
39,700円 |
全身麻酔 |
15,000円 |
手術 |
127,300円 |
点滴 |
12,200円 |
処置 |
7,100円 |
注射 |
23,000円 |
お薬 |
2,450円 |
・上記の診療費等のデータは一例であり、一般的な平均・水準を示すものではありません。
・各診療項目の金額は、動物病院によって異なります。
※アイペット損保調べ
診療内容
リボンを飲み込んでしまったようだったので、病院に連れて行きました。検査の結果、腸の中にリボンが見つかり、お腹を切って摘出手術を行いました。
診療明細例 |
診療項目 |
金額 |
診察 |
1,500円 |
入院(5泊6日) |
27,000円 |
検査 |
10,000円 |
全身麻酔 |
15,000円 |
手術 |
130,000円 |
点滴 |
20,000円 |
処置 |
10,000円 |
注射 |
6,000円 |
お薬 |
1,300円 |
・上記の診療費等のデータは一例であり、一般的な平均・水準を示すものではありません。
・各診療項目の金額は、動物病院によって異なります。
※アイペット損保調べ
入院や手術を含むと治療費はかなり高額となりますが、ペットの治療費は人間でいうところの美容整形や歯科矯正と同じ扱いで、ペット保険に加入していない場合、治療費は高額となった場合でもすべて自己負担となります。