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更新日:2022年5月12日

犬のケンネルコフ

犬のケンネルコフとは、どのような傷病なのでしょうか?
症状や原因、治療法について見てみましょう。


この記事の要点
  • ケンネルコフとは、伝染性の呼吸器疾患の総称で、「伝染性気管支炎」とも呼ばれる
  • ウイルスの感染が原因でかかる
  • 治療法は咳を止める薬や抗生剤などの投薬
  • 毎年ワクチンを接種することで感染の可能性を低くすることが可能

この記事の執筆者

三宅 亜希(みやけ あき)

獣医師

三宅 亜希

獣医師/電話どうぶつ病院アニクリ24 院長

獣医師/電話どうぶつ病院アニクリ24 院長


犬のケンネルコフってどんな病気?

ケンネルコフとは、伝染性の呼吸器疾患の総称で、「伝染性気管支炎」とも呼ばれる病気です。
ケンネルとは、「犬小屋」「犬舎」という意味で犬の飼育環境を表し、コフとは「咳」のことを表しています。
原因は、ウイルス、細菌、マイコプラズマ属菌など、さまざまです。生後6週〜6か月齢の子犬がもっとも影響を受けるので、家に来たばかりの子犬がコホコホ咳をすることがあります。

犬のケンネルコフ

どんな症状なの?

  • 気管が圧迫されているような咳
  • 発熱
  • 苦しそうな呼吸
  • 肺音の異常
  • 食欲不振
  • 呼吸困難
  • ぐったりする

犬の咳は意外とわかりづらく、多くの飼い主さんが「吐きたそうにする」「えずいている」という表現をすることが多いです。
ケンネルコフの単独感染であれば、軽度で10〜14日ほどで回復します。しかし、ほかのウイルスにも感染している場合、重症化し気管支炎や肺炎などを引き起こすおそれがあります。

原因はなに?

ウイルスの感染が原因でケンネルコフにかかります。
原因となるウイルスの中には犬ジステンパーウイルス、犬アデノウイルス2型、犬パラインフルエンザウイルスなどのワクチンで予防できるものから、犬アデノウイルス1型、犬レオウイルス、犬ヘルペスウイルスなどワクチンがないものもあります。

細菌の場合、通常Bordetella bronchiseptica(ボルデテラ・ブロンキセプティカ)という気管支敗血症菌が発病原因となり、その後さまざまな種類の細菌が2次感染します。マイコプラズマ属菌はウイルスなどにより損傷した粘膜を利用して増殖します。

かかりやすい犬種はいるの?

かかりやすい犬種はとくにありませんが、6週〜6か月齢の子犬が発症しやすいです。
また、飼育環境の影響も大きく、たくさんの犬が密集して飼育されている環境の場合、発症する可能性があります。

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犬のケンネルコフの治療法には、どんなものがあるの?

投薬

咳を止める薬や抗生剤などの有効な薬を使用します。多くは、内服薬で処方され、1週間ほど投薬を続けます。
場合によっては、ウイルスの活性を弱め、子犬の自己免疫力を上げるための注射を使用することもあります。

合併症がみられなければ10〜14日ほどで回復しますが、気管支炎や肺炎などを起こした場合は、もう少し治療に時間がかかります。
ネブライザーと呼ばれる吸入器を使用して、霧状になった液体薬を吸入する治療を行うケースもあります。

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犬のケンネルコフの治療費例

ケンネルコフにかかってしまった場合、どのくらいの治療費がかかるのでしょうか?
保険会社の保険金請求データをもとにした治療費の例を見てみましょう。

犬種:トイ・プードル(0歳)
内容:通院1日

診療明細例
診療項目(内容) 金額
診察 1,000
検査 3,000
注射 3,000
処方 2,000
合計 9,000円
  • アイペット損害保険株式会社へご請求いただいた際の一例です。
  • 金額はあくまで一例であり、平均・水準を示すものではありません。
  • 各診療項目の金額は動物病院によって異なりますのでご了承ください。

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ケンネルコフにならないための予防法はあるの?

ワクチン接種

予防することは難しいですが、毎年ワクチン接種を受けることで感染の可能性を低くすることができます。

飼育環境の確認

たくさんの犬が密集して飼育されているときに発症する可能性がある感染症のため、子犬を飼うことを検討している人は、ブリーダーやペットショップなどの飼育環境をしっかり確認することが重要といえるでしょう。ペットホテルなどで感染する例もありますので十分注意してください。

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