「価格.com 保険」は、株式会社 カカクコム・インシュアランスが保険契約締結の代理・媒介を行います。
保険 関連特集・記事
ペットを飼っている人は、ペット保険に加入しているのでしょうか?現状、日本では諸外国と比べ加入している方は多くない状況ですが、ペットも家族同様に医療をしっかり受けさせたいと考える方が増え、ペット保険を検討する方も増えてきているようです。
2022年11月30日更新
日本のペット保険加入率は16.4%と低い
ペットの医療費は全額自己負担で高額になる可能性がある
家計のバランスをみて、ペット保険と貯蓄で医療費に備えよう
以下、記事の詳細
犬や猫と暮らしている人は多く、日本では2005年以降に犬猫合計2000万頭程度で推移しており、これは15歳未満の子どもの人数よりも多くなっています。子ども(未婚で就学前・就学中)の保険加入率は46.7%なのに対し、ペット保険の加入率は16.4%と、まだ保険を活用できていない方も多いといえます。
加入率が低い要因としては、ペット保険の歴史が浅いことが考えられます。日本では1995年にペット保険が誕生したので、約25年しかたっていないことになります。ペット保険の始まりが遅いことで、ペット保険自体の浸透も遅くなっていると想像がつきます。
日本のペット保険加入率推移しかし、ペット保険の加入率推移を見てみると、グラフのように年々上がっていることがわかります。ペットの高齢化や医療技術の進歩に伴う治療費の高額化などを背景に、日本でもペット保険の加入率は高まってきています。
公的医療保険が使える人の病院と、そういった制度がない動物病院の医療費負担の違いを整理すると以下のようになります。
動物病院の医療費は病院が独自に決められる自由診療となっているため、かかる費用には幅があります。初診料で見ても無料のところもあれば、10,000円以上かかる病院もあるようです。また、血液検査を行う際の採血についても、無料のところもあれば、10,000円以上かかる病院もあるようです。
実際に治療などにかかる費用は、どのくらいなのでしょうか?具体例で見てみましょう。
【ケース1】椎間板ヘルニアの場合(犬種:ミニチュア・ダックスフンド)診療明細例 | |
---|---|
診療項目 | 金額 |
診察 | 1,500円 |
入院(5泊6日) | 20,400円 |
検査 | 39,700円 |
MRI | 89,000円 |
全身麻酔 | 15,000円 |
手術 | 127,300円 |
点滴 | 12,200円 |
処置 | 7,100円 |
注射 | 23,000円 |
お薬 | 2,450円 |
合計 | 337,650円 |
診療明細例 | |
---|---|
診療項目 | 金額 |
診察 | 1,500円 |
入院(5泊6日) | 27,000円 |
検査 | 10,000円 |
全身麻酔 | 15,000円 |
手術 | 130,000円 |
点滴 | 20,000円 |
処置 | 10,000円 |
注射 | 6,000円 |
お薬 | 1,300円 |
合計 | 220,800円 |
このように、人とは違い公的医療保険がなく、検査、治療、入院などの費用が全額自己負担となりますので、大事なペットのためとはいえ、十分な治療をするには家計負担が大きくなる可能性があることがわかります。高額になる可能性がある治療費に対して、ペット保険で備えておくことを検討してみましょう。
ペットの健康管理をすることが基本ですが、ケガや病気のときも考慮して、ペット保険や貯蓄を活用して予算面でも備えましょう。
ペット保険は、人の公的医療保険(健康保険など)のようにかかった医療費の50%や70%など一定割合を保険金として受け取れるタイプが主流です。ただし、通院、入院1日あたりの限度額や手術1回あたりの限度額を設けていたり、年間に補償される金額にも限度額を設けていたりする保険会社が多いので、内容をしっかり確認するようにしましょう。
商品の内容により保険料はさまざまですから、十分な補償のために保険料を高めに払うとか、保険は最低限にとどめて貯蓄に力を入れるなど、まずは家計にあわせて保険と貯蓄でできる範囲から準備を始めることが大切です。
日本でペット保険の加入率は低いですが、ペットが病気になったときの高額な医療費で慌てる前に、対策をしておいたほうがよいでしょう。
当記事で提供する情報はあくまでも個人による一般的な意見です。当情報の利用およびその情報に基づく判断は読者の皆様の責任によって行ってください。個別の商品・サービスの詳細はそれぞれの規約・約款等をご確認ください。