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更新日:2023年5月31日

猫のくしゃみ

猫のくしゃみの原因にはどのようなものがあるのでしょうか?
また、くしゃみの原因として考えられる病気や対処法について見てみましょう。


この記事の要点
  • 猫のくしゃみの原因は、鼻腔に刺激があったときに起こる生理現象
  • 猫風邪、鼻炎、歯周病、鼻腔内異物などが原因で生じることもある
  • くしゃみが治まらない、鼻水がでている、などといった場合は早期受診が大切

この記事の監修者

三宅 亜希

獣医師

三宅 亜希

TRIPECT lab.代表、東京都獣医師会広報委員

TRIPECT lab.代表、東京都獣医師会広報委員


猫も人と同じように、くしゃみをするのは当たり前で、珍しいことではありません。
鼻の中に入ったほこりなどの異物を外にだす、鼻がムズムズする、などといった場合は、くしゃみがずっと続くということはありません。
毎日のようにくしゃみをしていたり、くしゃみと同時に別の症状がみられたりしたときは、病気のおそれがあるので注意が必要です。

猫のくしゃみの原因はなに?

鼻腔びくうに刺激があったときに起こる生理現象

ほこりを吸い込んだり、何か匂いを嗅いだり、水を飲んだときに鼻に水がついたりした場合に起こります。
くしゃみが1、2回で治まる場合は、生理現象で起こっていると考えられるため問題ありません。
くしゃみが治まらない、鼻水がでている、などといった場合は、なんらかの病気の可能性があります。

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猫のくしゃみの原因として考えられる病気ってあるの?

以下の病気などにより、くしゃみが生じることがあります。

猫風邪(上部気道感染症)

猫ヘルペスウイルス、猫カリシウイルス、そのほかのウイルス、細菌、などの感染により、くしゃみ、鼻水、涙、せきなどの、風邪の症状が起こります。
体力のない子猫や高齢の猫が、猫ヘルペスウイルスに感染すると、重症化して、急激に元気がなくなったり、脱水症状を起こしたりすることがあります。
猫カリシウイルスに感染すると、風邪の症状にくわえ、口内炎、舌炎といった症状がみられます。

猫ヘルペスウイルス、猫カリシウイルスは、一度感染すると、症状が治まってもウイルスは体内に残ってしまいます。普段は症状がでなくても、出産やほかの病気で体力が落ちていたり、強いストレスがかかったりしたときなどに、ぶり返すことがあります。ワクチン接種で感染を予防できるので、しっかり予防しておくことが重要です。

鼻炎

鼻の粘膜が炎症を起こしている状態のことです。
鼻の粘膜が刺激を受けることにより、くしゃみ、鼻水などの症状がみられます。

鼻水は、最初はサラサラとした形状ですが、症状が進んでいくと、ネバネバとした鼻水になる、うみが混じる、鼻粘膜から出血し血液が混じる、といった症状がみられることもあります。

歯周病

歯垢しこうの中の細菌が原因となって起こる炎症で、歯肉しにくだけではなく、歯や歯の周囲にある靭帯じんたい、歯を支える骨にも起こります。
具体的には、歯が抜けたり、顔の皮膚に穴が開き歯根しこんにたまった膿がでたりします。また、あごの骨に影響を及ぼし、骨折することもあります。

鼻腔内異物

鼻腔内に異物があるときにくしゃみが起こりますが、猫の鼻の穴は小さいので外から異物が入ることは少なく、嘔吐おうとした際の嘔吐物などが入り込むことが原因となる場合が多いです。

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どう対処すればいいの?

早期の受診

家に来たばかりの子猫や、野良出身の猫、外によく遊びに行く猫などがくしゃみをしている場合は、風邪が疑われます。
また、猫が外に遊びにでかけていなくても、庭に野良猫が遊びに来て網戸越しに対面することで感染したり、外出時に野良猫と触れ合った飼い主さんを通じて感染したりします。猫風邪は、放っておくと悪化していくことがあるので、早めに受診するようにしましょう。

一般的には、鼻腔に炎症や刺激がある場合にくしゃみがでますが、炎症や刺激の原因は、細菌感染、ウイルス感染、アレルギー、異物などさまざまです。また、ひどい歯周病から鼻腔まで炎症が達し、鼻炎が起こることもあります。くしゃみを何度も繰り返す場合は、鼻腔になにかしらの問題がないか検査したほうがいいでしょう。また、大量の鼻水がでたり、鼻水に血液が混じったりするようなときも、すぐに受診するようにしましょう。

※逆くしゃみ
くしゃみは、鼻腔に刺激があった際に、空気を思い切り排出させる現象です。逆くしゃみは、鼻腔の刺激により空気を思い切り吸い込むことで発生します。呼吸困難を起こしているようにみえるため、びっくりされる人も多いでしょう。しかし、ほとんどの場合、くしゃみと同じように、鼻水やアレルゲン、ほこりなどが原因になることが多いので心配はいりません。異物や腫瘍、ひどい炎症などが刺激となって、逆くしゃみを起こすこともあるので、頻繁に症状がみられるようなときは、診療してもらいましょう。

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