更新日:2024年1月31日
犬の口臭の原因にはどのようなものがあるのでしょうか?
また、口臭の原因として考えられる病気や対処法について見てみましょう。
この記事の監修者
獣医師
三宅 亜希
TRIPECT lab.代表、東京都獣医師会広報委員
TRIPECT lab.代表、東京都獣医師会広報委員
口臭の主な原因は、不十分な歯のケアにより、歯垢がたまっていることなどがあげられます。
口臭以外に、歯肉の腫れ、赤み、出血がみられたり、歯石ができたりしている場合は、歯肉炎や歯周病を起こしていると考えられます。
そのような症状がみられた場合、病院に行き、口腔内のチェックをしてもらったほうがいいでしょう。
また、においがきつい物を食べる、食糞癖がある、口の中が乾いているなどの場合、口臭がきつくなることがあります。
以下の病気などにより、口臭が生じることがあります。
歯肉炎
歯垢の中の細菌が原因となり、歯肉に炎症を起こします。
歯周病
歯垢の中の細菌が原因となって起こる炎症です。
歯肉だけではなく、歯や歯の周囲にある靭帯、歯を支える骨にまで炎症が起こることがあります。
具体的には、歯が抜けたり、顔の皮膚に穴が開き歯根にたまった膿がでたりします。
また、あごの骨に影響し骨折することもあります。
口内炎
口腔内に炎症が起こります。
ただれ、潰瘍などにより、痛みから食欲が低下することもあります。
口腔内腫瘍
良性腫瘍、悪性腫瘍ともに発生します。
悪性のものには、メラノーマ、扁平上皮癌、線維肉腫などがあります。
腎機能不全
腎臓の機能障害が起こった場合、尿として出るはずの毒素が体内にたまり嘔吐することがあります。
急性腎不全は、急激に腎機能が低下し死に至ることもありますが、適切な救急処置により腎機能が回復する可能性があります。
一方、慢性腎不全は、数か月から数年にかけて、徐々に腎機能が低下する病気です。
初期の頃は、ほとんど症状が出ないケースがありますが、残念ながら悪くなった腎臓は元に戻りません。
肝機能不全
急性肝臓病、慢性肝臓病などにより、肝臓の機能障害が起こった場合、肝臓で代謝されるはずの毒素が体内にたまり口臭が生じることがあります。
重度の便秘
重度の便秘により、口から便のにおいがすることがあります。
腸閉塞
腸が完全にふさがれている状態、もしくは、腸の内容物が深刻な通過障害を起こしている状態をいいます。
腸管の中がふさがってしまう「機械的閉塞」と腸管が正常な動きをできなくなる「機能的閉塞(麻痺性腸重積)」があります。
口腔内の炎症や感染などにより、口臭がきつくなることがあります。また、腎臓や肝臓が正常に働かず、体外に排せつされるべき物質が体内にたまると、独特のにおいやアンモニア臭がすることがあります。ほかにも、腸閉塞などにより腸の内容物が動かず、そのにおいが口臭として上がってくることもあります。
早めに病院に行き、検査・治療をするようにしましょう。
口腔内の病気の場合は、口の中を観察することで、異常が発見できます。
それ以外の病気の場合は、見た目ではわからないため、口臭以外の症状(元気、食欲、毛づや、排尿・排便の状態など)を確認することが大切です。