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更新日:2024年11月20日

犬の膵炎

犬の膵炎すいえんとは、どのような傷病なのでしょうか?
症状や原因、治療法について見てみましょう。


この記事の要点
  • 膵炎とは、膵臓すいぞうに炎症が起きる病気
  • ほとんどが原因不明だが、高脂肪食こうしぼうしょくを食べていたり、内分泌疾患を患っていたり、肥満であったりすることがリスクとなる
  • 治療法は輸液ゆえきや痛みを和らげるための薬、吐き気を抑えるための薬などの使用
  • 予防法は適切な食事と運動

この記事の監修者

三宅 亜希

獣医師

三宅 亜希

TRIPECT lab.代表、東京都獣医師会広報委員

TRIPECT lab.代表、東京都獣医師会広報委員


犬の膵炎ってどんな病気?

膵臓のはたらき

※引用元:アニコム損保

膵炎とは、膵臓に炎症が起こる病気のことです。
膵臓は、消化酵素をたくさん作ります。膵臓で作られた消化酵素は、膵管すいかんを通って十二指腸に流れ、そこで食べ物を消化します。

膵炎には、急性膵炎と慢性膵炎があります。急性膵炎は、膵臓内の消化酵素が突然活性化されることで、膵臓自体を消化して炎症が起こる病気で、強い痛みをともなうことがあります。
軽度であれば命に関わるようなことはありませんが、重度になると合併症が起こり死亡することもあるため早期治療が重要となります。
一方、慢性膵炎は、少しずつ膵臓に炎症が起こり、膵臓が硬くなっていく病気で、腹痛などが起こることがあります。

膵外分泌不全すいがいぶんぴふぜん
膵臓の機能が低下し、十分な消化酵素が十二指腸に流れず、消化がうまくいかなくなる病気です。
慢性膵炎が進行して発症すると考えられています。

犬の膵炎

どんな症状なの?

急性膵炎

  • 突然の食欲不振
  • 嘔吐おうと
  • 下痢
  • 震え など

また、フセの体勢でお尻だけ持ち上げるポーズをとることもあります。これは、腹部が床で圧迫されると激しい痛みを感じるためです。
重度の炎症により、膵臓の周囲の組織までダメージを受けると、多臓器不全やショックを起こし致死率が高くなります。

慢性膵炎

ほかの消化器症状と区別が付かないことが多いですが、慢性膵炎でも急性期には急性膵炎と似た症状がみられます。

原因はなに?

ほとんどが原因不明ですが、高脂肪食を食べていたり、内分泌疾患ないぶんぴしっかんを患っていたり、肥満であったりすることがリスクとなります。

かかりやすい犬種はいるの?

急性膵炎は、ミニチュア・シュナウザー、ヨークシャー・テリアなどで起こりやすいといわれています。

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犬の膵炎の治療法には、どんなものがあるの?

投薬

急性膵炎では早期治療が非常に重要で、入院して輸液を行うことが必要です。痛みを和らげるための薬や、吐き気を抑えるための薬なども使用されます。
膵臓を休めるために絶食絶水ぜっしょくぜっすいが必要ですが、栄養を取り入れるために経腸栄養けいちょうえいようなども行います。経過がよいと1週間ほどで1日に必要な量の低脂肪食を食べられるようになります。
慢性膵炎では、痛みがある場合はその治療を行い、膵外分泌不全を起こしている場合は足りない消化酵素を内服薬で補います。

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犬の膵炎の治療費例

膵炎にかかってしまった場合、いかほどの治療費がかかるのでしょうか?
保険会社の保険金請求データをもとにした治療費の例を見てみましょう。

犬種:ミニチュア・シュナウザー

診療明細例
診療項目(内容) 金額(円)
診察料 1,000円
血液検査 6,000円
超音波検査 3,000円
内服薬 2,000円
合計 12,000
  • アニコム損害保険株式会社へご請求いただいた際の一例です
  • 金額はあくまで一例であり、平均・水準を示すものではありません
  • 各診療項目の金額は動物病院によって異なりますのでご了承ください

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膵炎にならないための予防法はあるの?

適正な食事と運動

適切な食事と運動により、健康な身体作りをしましょう。肥満の場合は、計画的なダイエットを考えましょう。 急性膵炎、慢性膵炎ともに、経過の観察が大切ですので、定期的にかかりつけ病院に行くようにしましょう。

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膵炎はどのように診断するの?

食欲低下や嘔吐などの、膵炎を疑わせるような消化器症状の有無や、症状が始まった時期を確認します。特に、急性膵炎では腹痛により腹部が床に着かないようお尻を持ち上げたフセの姿勢(通称:祈りのポーズ)が見られることが多いです。

血液検査では、一般状態を確認するとともに、膵炎が疑われる際はCRP値(※1)や膵特異的すいとくいてきリパーゼ値(※2)の測定を行います。レントゲン検査や超音波検査を行うこともありますが、画像診断では膵炎の確認が難しいケースも多いです。

また、試験開腹術(※3)や腹腔鏡ふくくうきょうによる膵臓の観察や病理検査びょうりけんさのための膵臓の一部採取は診断には効果的ですが、動物への負担を考慮して実際には行われないことが多いです。実施する場合は、全身麻酔が必要です。

※1 炎症や細胞・組織の破壊によって血中に増加するたんぱく質の量

※2 血中のリパーゼ(消化酵素)の中でも膵臓から分泌されているリパーゼの量

※3 治療のための手術ではなく、診断のためにおなかを開けて病変部を確認したり、病変部の一部を採取したりすることを目的とした開腹術をいいます。



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