更新日:2024年1月31日
犬の歯石の原因にはどのようなものがあるのでしょうか?
また、歯石の原因として考えられる病気や対処法について見てみましょう。
この記事の監修者
獣医師
三宅 亜希
TRIPECT lab.代表、東京都獣医師会広報委員
TRIPECT lab.代表、東京都獣医師会広報委員
不十分な歯のケア(毎日の歯ブラシなど)
犬の唾液は人に比べると、よりアルカリ性に近く、人より早く歯垢から歯石になることが知られています。
歯石には歯垢がつきやすいため、悪循環が起こります。歯石になったものは、家庭で取り除くことはできないので、動物病院で麻酔をかけて除去してもらいます。
歯垢が歯石になる前に、正しい歯のケアで予防することが大切です。
歯のケアに慣れさせる方法
@顔や口の周りを触る
A手前の歯を触る
B歯ブラシ(歯磨きシート)が顔の近くにあることに慣れさせる
C歯ブラシ(歯磨きシート)で歯を触る
D歯ブラシ(歯磨きシート)で歯を1本磨いてみる
すべてのステップは、ご褒美を与えながら行い、少しでも嫌がるそぶりを見せたらすぐにやめます。
ステップを進めるのにあせりは禁物です。なかなか次のステップに進めないこともあれば、前のステップに戻ってやり直しをしたほうがいいこともあります。
無理をして、嫌な思い、怖い思いをさせてしまうと、スムーズに進みませんので、少しずつ階段を上っていくイメージで行います。
嗜好性の高い歯磨きペーストを利用するのもいいでしょう。
病気が原因で歯石がつくことはありません。しかし、歯石がつくことによって歯肉炎や歯周病のリスクが高まります。
歯石を見つけた場合は、歯肉炎や歯周病を起こしていないか、病院に行って診察してもらいましょう。
歯肉炎、歯周病
歯垢の中の細菌が原因となり炎症を起こす病気です。
病巣が歯肉までのものを歯肉炎といいます。歯周病になると、歯肉だけではなく、歯や歯の周囲にある靭帯、歯を支える骨にまで炎症が起こることがあります。
具体的には、歯が抜けたり、顔の皮膚に穴が開き歯根にたまった膿がでたりすることもあります。
また、あごの骨に影響し骨折することもあります。3歳以上の犬の8割ほどが歯周病を発症していると考えられています。
歯周病は、適切な歯のケアをして歯垢を取り除くことで予防できます。
犬は人に比べると歯垢が歯石に変わるのがとても速く、歯石には歯垢がつきやすいため、悪循環が起こります。
口の中だけの問題ではなく、細菌や細菌が生成する毒素などが全身に渡り、腎臓、肝臓、心臓などの各臓器までにも悪影響を与えることもあるので、歯石がたまっている場合は、病院に行き除去してもらうようにしましょう。