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更新日:2024年10月24日

犬の腎臓病

犬の腎臓病じんぞうびょうとは、どのような傷病なのでしょうか?
症状や原因、治療法について見てみましょう。


この記事の要点
  • 腎臓病は腎機能が低下する病気で、急性と慢性の2種類がある
  • 治療には輸液療法や食事療法があり、施設は限られるが透析治療を行う場合もある
  • 特に高齢犬で発生率が高いためシニア期には健康診断の頻度を増やすなど早期発見に努める

この記事の監修者

三宅 亜希

獣医師

三宅 亜希

TRIPECT lab.代表、東京都獣医師会広報委員

TRIPECT lab.代表、東京都獣医師会広報委員


犬の腎臓病ってどんな病気?

腎臓は尿を作る臓器で、血液から尿を作り排せつする過程で老廃物を身体から出してくれます。また、血圧を調整したり、赤血球を作らせたり、骨を強くするなどの働きもあります。そのような働きが正しくできなくなる病気を腎臓病といいます。

腎臓病には「急性」と「慢性」の2つがあります。
急性腎臓病は、救急管理が必要な病気です。急激な腎機能の低下により死にいたることもありますが、適切な治療を行うことにより腎機能が回復する可能性もあります。一方、慢性腎臓病は、腎臓が数カ月から数年かけて徐々に機能低下を起こしていく病変です。初期の頃は、ほとんど症状が出ないことが多いです。しかし、悪くなってしまった腎臓は残念ながら元に戻ることはありません。

犬の腎臓病

どんな症状なの?

急性腎臓病

  • 突然ぐったりする
  • 嘔吐おうと
  • 意識の低下
  • 呼吸が荒い
  • 排尿がない など

早ければ数時間ほどで、嘔吐や排尿がないなどの症状を起こし、急激に体調が悪くなります。
適切な治療ができない場合、命を落としてしまう可能性があります。

慢性腎臓病

  • 体重減少
  • 食欲低下
  • 水をたくさん飲む
  • 色の薄い尿をたくさんする
  • 活動的ではなくなる
  • 嘔吐が多くなる
  • 口臭がする
  • 便秘
  • 被毛ひもうにつやがなくなる など

初期の頃は、ほとんど症状が出ないため気がつかないことも多いです。
症状は数カ月から数年かけて徐々に進行し、末期になると老廃物をまったく排出できなくなります。
そして、尿毒症にょうどくしょうを起こし、痙攣けいれんなどの症状がみられるようになります。

原因はなに?

急性腎臓病

  • 出血、脱水、血栓、循環器系の異常などにより、腎臓への血液供給が正常にできない
  • 急性の腎炎、感染、腎毒性じんどくせいがある物の摂取などで腎臓が急激に障害を受ける
  • 結石や腫瘍などによる尿道閉塞へいそくで、尿が排せつできない
  • 事故による膀胱破裂ぼうこうはれつなどで、尿が排せつできない などがあります。

慢性腎臓病

慢性的な腎臓の炎症が原因となり、高齢になるほど発生率は高くなります。

かかりやすい犬種はいるの?

腎臓病にかかりやすい犬種はとくになく、すべての犬種にかかる可能性があります。
慢性腎臓病は、高齢の犬で発生率が高くなります。

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犬の腎臓病の治療法には、どんなものがあるの?

点滴など

急性腎臓病の場合、入院治療が一般的です。
積極的な輸液療法ゆえきりょうほう(水分や電解質などを点滴で投与)などが行われます。
慢性腎臓病でもステージと症状によって、輸液や皮下点滴ひかてんてきなどが行われます。

透析

人工透析じんこうとうせき腹膜透析ふくまくとうせきなどを行うこともありますが、これらの治療が受けられる施設は限られます。

投薬など

慢性腎臓病は治せないため、症状の進行を遅らせる治療となります。
症状の程度にもよりますが、腎臓に負担をかけないようにするための内服薬、タンパク質や塩分量などを制限した食事が処方されます。
基本的に処方された薬や食事は生涯続けることになります。

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犬の腎臓病の治療費例

腎臓病にかかってしまった場合、どのくらいの治療費がかかるのでしょうか?
保険会社の保険金請求データをもとにした治療費の例を見てみましょう。

犬種:ミニチュア・シュナウザー(7歳)
内容:通院1日

診療明細例
診療項目(内容) 金額(円)
診察 500円
血液検査 5,000円
皮下点滴処置 2,000円
合計 7,500円
  • アニコム損害保険株式会社へご請求いただいた際の一例です
  • 金額はあくまで一例であり、平均・水準を示すものではありません
  • 各診療項目の金額は動物病院によって異なりますのでご了承ください

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腎臓病にならないための予防法はあるの?

急性腎臓病の場合

膀胱炎ぼうこうえん膀胱結石ぼうこうけっせきなどから尿道閉塞になり、生じることがあります。
日頃から排尿時の様子や尿の色・量を確認しておきましょう。また薬物や植物のユリなどが原因の場合もあるので、十分に注意しましょう。

慢性腎臓病の場合

発症年齢の平均は、犬で7歳です。どの年齢でも発症するものの、加齢とともに増加傾向にあるので、シニア期からはとくに定期的な健康診断を心掛け(年に1回の検査を年に2回にするなど)、早期発見に努めましょう。

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腎臓病はどのように診断するの?

薬や植物の誤飲など、腎毒性を起こす事故や、排尿障害はいにょうしょうがいの有無など、急性腎臓病を起こす原因になるような出来事がないかを確認します。

血液検査や尿検査で腎機能障害を示す項目の確認を行いますが、急性か慢性かの診断をするには、治療を行いながら定期的に血液検査や尿検査を実施し、結果を確認する必要があります。

また、レントゲン検査や超音波検査で腎臓の状態を確認するほか、血圧測定なども必要です。

慢性腎臓病と診断した際は、ステージ1〜4に分類し、ステージにより治療方針を変えます。

通常の血液検査に加え、血液中のSDMA(対称性ジメチルアルギニン)の数値を測定することもあります。

従来は、腎臓の機能のおよそ75%が失われないかぎり腎臓病の診断ができませんでした。ですが、SDMAの測定では、腎臓機能がおよそ40%低下したタイミングで血液中のSDMAが高値となるため、腎臓病をより早く発見できるようになりました。

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