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BMI | 身長、体重、腹囲検査
BMIが基準値を超えるとどのような病気が疑われるのでしょうか?
検査値の見方、疑われる疾病、そしてその改善方法について医師が解説します。
2023年4月12日更新

肥満・低体重を判断するための指標です
肥満の判定には多くの指標が考案されてきました。
しかし現在は、身長と体重から計算されるbody mass index(BMI)で判定します。
これは世界共通の指標となっており、男性女性でも基準値は同じです。
BMIは身長と体重を測定し、計算式より算出します。BMIは以下の式で計算されます。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
日本人間ドック学会ではBMIの高低により判定基準を以下のように策定しています。
| BMI | 判定 |
|---|---|
| 18.5-24.9 | 異常なし |
| 18.4以下、25.0以上 | 要塞検査・生活改善 |
BMIを算出すると、この身長ならどの程度の体重が普通なのかがわかります。身長が1.7mならBMIが18.5以上、つまり53.5kg以上,BMI24.9以下すなち72.0kg以下の間なら普通体重といえるわけです。
しかし、BMIでは同じ60kgでも筋肉量が多いタイプなのか、脂肪が多いタイプなのか、そのような質については評価できません。
「肥満」とは太っている状態であって、疾病を意味するものではありません。
一方、「肥満症」は肥満が原因あるいは関連して生じる健康障害(下表)が存在している場合、あるいは内臓脂肪型肥満をいいます。
肥満は疾患ではありませんが肥満症は疾患であり、医学的な治療が必要となります。
病気が原因で肥満が生じた状態です。
主に以下があげられます。
肥満の場合は運動と食生活の改善、低体重の場合は食事回数に工夫をしましょう
肥満の薬剤治療の適用者は限られています。原則は食事療法と運動療法です。重度の肥満者では、胃の手術による外科的治療が行われます。
肥満は飲食により体内に入る摂取エネルギーを消費エネルギーが上回った状態が長期に続くと、体内の脂肪細胞が膨張し、肥満となります。
今まであまり運動してこなかった人は、わずかでもよいですから、体を動かすようにしましょう。
肥満の人の食生活の特徴は、早食いです。満腹感は20分以上たってから感じます。
20分以内に食事を完食してしまうと、お代わりや追加の食品をとりたくなるのでゆっくり食事をすることが基本となります。
食事を食べたり食べなかったりといったムラのある食生活は体重増加につながるため、規則正しい生活が望まれます。
同じ食事重量でも1gあたり糖質、たんぱく質が4kcalに対して、脂肪は9kcalですので、脂肪を減らすことが重要です。2つの食品の購入を迷っているときは、脂肪の少ないほうを選びましょう。
低体重の人の特徴は、摂取エネルギー(食事量)が少ないことです。食事の回数を1日、4〜5回にすることを心がけましょう。
とくに寝る前に食事することは吸収がよくなり、体のエネルギーとして蓄えられやすくなります。
間食はアイスクリームやスープなど食べやすく高エネルギーのものがよいでしょう。
飲酒量が多い人は、まずお酒を飲む前にある程度の食事をとり、飲酒の途中でもチーズやハムなど高たんぱくの食品を置いて、食べることにも心がけます。
喫煙はそれ自体が味覚を鈍らせますので、喫煙者は禁煙を目指しましょう。
<利用上の注意>
2023年4月12日時点の情報となります。
検査機関・検査方法によって診断結果は異なることがあります。当ホームページ上では参考値として日本人間ドック学会の数値範囲を掲載しておりますが、実際の健康診断で再検査や受診の指示があった場合には必ず従うようにしましょう。
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ホルモン異常による肥満、遺伝性の病気に随伴して起こる肥満、食欲をコントロールする視床下部(脳内)の障害による肥満、抗精神病薬や副腎皮質ステロイドなどの薬物による薬剤性肥満