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クレアチニン(eGFR)が高いとどうなる?基準値と疑われる病気について医師が解説

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クレアチニン・BUN(尿素窒素)・eGFR | 血液検査

クレアチニン・BUN(尿素窒素)・eGFR

クレアチニン・eGFRの数値が基準範囲を超えると、どのような病気が疑われるのでしょうか?

検査値の見方や疑われる疾病、改善方法について医師が解説します。

2026年1月26日更新

この記事の監修者
和田 高士
和田 高士 医師、東京慈恵会医科大学医学部客員教授 プロフィール詳細

クレアチニン・BUN(尿素窒素)・eGFRってなに?

腎臓の機能を評価するための指標です

腎臓は、体内で作られた老廃物を水分と混ぜて、尿という形で体外に排泄する働きをする臓器です。この排泄処理能力を評価する血液検査として、クレアチニン、BUN(尿素窒素)、eGFRがあります。

クレアチニンという物質は、筋肉中のクレアチンの終末代謝産物で血液中に存在します。腎臓で排泄されますが、腎臓機能が低下すると排泄されにくくなり、血液中に残留するため数値が上昇します。基準値は、下表のとおりです。

クレアチニン(Cr)の基準値
性別 異常なし 軽度異常 要再検査・生活改善 要精密検査・治療
男性 1.00以下 1.01〜1.09 1.10〜1.29 1.30以上
女性 0.70以下 0.71〜0.79 0.80〜0.99 1.00以上

(単位:r/dL)

筋肉量が多い方はクレアチニン自体も多いため、腎機能が正常でも腎機能低下と判断されてしまいます。反対に、高齢者など筋肉量が少ない場合は、腎機能が低下していてもクレアチニンが少ないため、機能低下を見いだしにくい欠点があります。

また、クレアチニンの値は、腎臓機能が60%以下に低下するまでは変化しないという問題点もあります。

これらの欠点を克服したのが、クレアチニン値と年齢、性別から一定の式を用いて算出するeGFRです。「GFR」は、腎臓の糸球体ろ過量です。現在の医学では、正確な腎機能を評価できないものの、これに近いものがeGFR(推算糸球体濾過量)です。

腎臓機能が低下するとeGFRも低下し、数値によって以下のように分類します。

eGFRの基準値
eGFR 重症度 区分
G1 正常または高値 90.0以上
G2 正常または軽度低下 60.0〜89.9
G3a 軽度〜中等度低下 45.0〜59.9
G3b 中等度低下〜高度低下 30.0〜44.9
G4 高度低下・腎不全 15.0〜29.9
G5 末期腎不全 14.9以下

(単位:mL/分/1.73u)

腎臓機能が低下すると、クレアチニンとBUN(尿素窒素)は上昇する一方、eGFRは低下するため注意が必要です。BUN(尿素窒素)は消化管出血、絶食などでも上昇します。

どんな病気が疑われるの?

疑われる病気の例
・CKD(慢性腎臓病)
・腎不全

腎臓病には、CKD(慢性腎臓病)、ネフローゼ症候群、腎臓がんなどがあります。

CKD(慢性腎臓病)は、腎臓の働き(eGFR)が健康な人の60%未満に低下(GFRが60mL/分/1.73u未満)した状態、あるいはタンパク尿が出るといった腎臓の異常が続く状態をいいます。

腎不全

CKD(慢性腎臓病)の最も重症な状態を、腎不全といいます。急激に悪化する急性腎不全と、ゆっくりと機能が低下していく慢性腎不全があります。

急性腎不全は、外傷による大量出血や消化管出血、脱水、重篤な細菌感染症などで生じます。急激な変化のため、多くの場合、自身でも異常だとわかる状態です。

慢性腎不全は徐々に腎機能が悪化していくため、自覚症状が現われにくい特徴があります。内科などでeGFRの検査を受け、どのような段階にあるかを把握する必要があります。主な原因には、年齢や高血圧、糖尿病があります。

病気の改善方法は?

機能低下を促進させている原因疾患を見いだし、治療を行うことが重要です。高血圧、糖尿病のほか、コレステロールや中性脂肪が高い(脂質代謝異常)、肥満やメタボリックシンドローム、喫煙している場合は、その改善も重要です。

腎臓は体内の老廃物を水分と混ぜて排泄するため、水分が少ない状態では尿の色が濃くなります。汚れを取るときに雑巾(ぞうきん)に多く水を含ませるのと同じく、体内にも十分な水分を保つよう心がけることが大切です。尿量を十分にするために自身でできることは、1日2リットルの水分を摂ることです。

また、腎臓は体内の老廃物を血液に混ぜて排泄するため、大量の血液が通過する臓器です。体を動かして、血液の循環をより活発にすることも必要です。座っている時間が長い生活も改めましょう。

<利用上の注意>
2026年1月26日時点の情報となります。
検査機関・検査方法によって診断結果は異なることがあります。当ホームページ上では参考値として日本人間ドック・予防医療学会の数値範囲を掲載しておりますが、実際の健康診断で再検査や受診の指示があった場合には必ず従うようにしましょう。
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