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CRP(C反応性タンパク)の値が悪いとどうなる?基準値と疑われる病気について医師が解説

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CRP | 血液検査

CRP

CRPの数値が基準範囲を超えるとどのような病気が疑われるのでしょうか?

検査値の見方、疑われる疾病、そしてその改善方法について医師が解説します。

2023年4月12日更新

この記事の監修者
和田 高士(わだ たかし)
和田 高士(わだ たかし) 医師 東京慈恵会医科大学医学部客員教授 プロフィール詳細

CRPでなにがわかるの?

炎症疾患の発見のための指標です

CRPとは炎症や細胞・組織破壊が起こると血中に増加するタンパク質です。

物理的刺激や化学的な刺激、ウイルスなどの微生物の感染に対して起こす生体の防御反応を炎症といいます。炎症が起きると血流の増加による発赤、発熱物質が産生され熱感、血管内の組織液が流出して腫脹(しゅちょう)、化学物質が放出されて痛み感覚の受容器を刺激し疼痛(とうつう)の4つの兆候が現れます。

CRP値のみからどの臓器に炎症が生じているかは診断できませんが、病気の活動性や病態の推移の把握に有用です。

検査は採血による血液検査でCRPを測定します。CRPは年齢とともにわずかに増加します。喫煙者は非喫煙者より高値を示します。妊娠後期で増加します。

どんな病気が疑われるの?

疑われる病気の例
炎症性疾患、細菌感染症、ウイルス感染症による臓器障害、悪性腫瘍、心筋梗塞、熱傷、外傷、手術後、膠原病(関節リウマチなど)

数値が上がっているときはなんらかの感染症にかかっていることが多く、悪性腫瘍(がん)などによる組織傷害でも進行すると上昇します。

CRP値の推移から、悪化・改善の方向性がわかります。なお狭心症は組織が破壊されないためCRP値は変化しませんが、急性心筋梗塞は組織の壊死(えし)があるためCRPの上昇が見られます。

病気の改善方法は?

軽度高値の場合は再検査を行い、変化を観察します。徐々に上昇する場合や初めから高値を示した場合は、内科を受診して原因を調べます。

細菌・ウイルス感染が疑われる場合にはその感染源を特定し、適切な抗菌薬による治療を行います。細菌・ウイルス感染ではないと考えられた場合には、膠原(こうげん)病や悪性疾患などの有無を調べ、病気に応じた治療を行います。

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<利用上の注意>
2023年4月12日時点の情報となります。
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