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HBs抗原・HCV抗体が陽性だとどうなる?疑われる病気について医師が解説

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HBs抗原・HCV抗体 | 血液検査

HBs抗原・HCV抗体

HBs抗原・HCV抗体の結果が陽性の場合、どのような病気が疑われるのでしょうか?

検査値の見方や疑われる疾病、改善方法について医師が解説します。

2026年1月26日更新

この記事の監修者
和田 高士
和田 高士 医師、東京慈恵会医科大学医学部客員教授 プロフィール詳細

HBs抗原・HCV抗体でなにがわかるの?

B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスの感染を調べるための指標です

人の肝臓に感染し、肝炎を起こすウイルスとしてA〜E型までの5種類が判明しています。頻度や肝臓障害の観点から、重要なのはB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスです。日本における肝細胞がんの発生要因の約15%がB型肝炎ウイルス感染、約50%がC型肝炎ウイルス感染とされているためです。

肝炎ウイルス検査(HBs抗原・HCV抗体)は、これらのウイルス肝炎に感染している方をふるい分けるためのスクリーニング検査として行います。

HBs抗原

陽性(+)であれば、B型肝炎ウイルスに感染していることを示します。

陽性の場合、自覚症状がないB型肝炎ウイルス保有者(無症候性HBVキャリア<※>)、B型急性肝炎、B型慢性肝炎、B型肝硬変、などが考えられます。

※キャリアとは、肝炎ウイルスを体内に保有しているものの、肝炎を発症していない(血液検査のASTやALTが基準範囲内)ことをいいます。

HCV抗体

本来、ウイルスの存在は「抗原」が陽性であることで診断しますが、HCV(C型肝炎ウイルス)の場合はウイルスの性質上、抗原検査ができません。C型肝炎ウイルスに感染すると、体内でHCV抗体という抗体が作られます。

また、体内に「抗体」ができることは、病気が治ったことを意味しますが、HCV感染の場合は、いまだ感染状態にある場合と、すでに治った場合のいずれでもHCV抗体陽性となります。抗体陽性の方の30〜40%は、すでに体内にウイルスは存在せず、過去の感染歴を現しているといわれています。

なお、体内にウイルスが存在するかどうかは、HCV-RNA検査を行うことでわかります。

どんな病気が疑われるの?

B型肝炎ウイルス

感染力はきわめて強く、ごく少量の血液や体液でも感染が成立することが知られています。

B型肝炎ウイルスは、感染者の母親から胎児への感染(胎盤を通じての感染)や、医療行為・性行為などによる感染(人と人の間の感染)を介して広がります。

1986年より、B型肝炎ウイルス感染者の母親から生まれた子どもへのワクチン接種が開始されました。 B型肝炎の症例数は、1994年〜2004年までは増加傾向にありましたが、ワクチン接種の導入もあり、近年では減少しています。また、2016年には、全出生児にB型肝炎ワクチンの定期接種が開始されました。

なお、首都圏のB型急性肝炎ウイルス感染者の平均年齢は32歳で、男性が84%を占めています。感染経路については、79%が性行為による感染と推定されています。

C型肝炎ウイルス

人の免疫排除機構から効率的に逃げてしまうため、約70%の確率で慢性肝炎へと移行してしまいます。慢性肝炎になった場合、自然治癒は非常にまれです。感染しても自覚症状が出にくいため、医療機関で治療を受けないまま20〜40年を経て前がん状態の肝硬変となります。

肝硬変からは、年率5〜7%と高い確率で肝細胞がんを発症します。たとえば、40歳のC型肝炎ウイルス保有者(キャリア)の方が適切な治療を受けずに放置した場合、70歳までに約20〜25%が肝細胞がんに進展すると予測されています。

感染経路は、以前は輸血でしたが、近年では献血時のウイルスチェックによって、輸血による感染はなくなりました。現在では、性行為や覚醒剤など素人による静脈注射、入れ墨、感染者とのカミソリの共有、不衛生な状態でのピアスの穴開けなどが原因と考えられます。

病気の改善方法は?

B型肝炎

B型急性肝炎は自然治癒傾向が強いため、肝機能を改善させるための治療を行わないことが原則です。B型慢性肝炎は、インターフェロン製剤や核酸アナログ製剤などによる治療を行います。

C型肝炎

インターフェロンフリー治療を行います。最近では、ほぼ100%の症例でC型肝炎ウイルスの排除が達成可能ですが、ウイルス排除後も肝発がんリスクは残存します。排除後の5年、10年の発がん率は、それぞれ2〜9%、3〜11%と報告されています。

そのため、年2回程度の血液、および超音波などの画像検査による肝がんのスクリーニングが必要となります。

肝臓の線維化がすでに進展している高齢者や、飲酒をする方、糖尿病の方は肝臓がん発症のリスクが高いため、特に注意が必要です。

<利用上の注意>
2026年1月26日時点の情報となります。
検査機関・検査方法によって診断結果は異なることがあります。当ホームページ上では参考値として日本人間ドック・予防医療学会の数値範囲を掲載しておりますが、実際の健康診断で再検査や受診の指示があった場合には必ず従うようにしましょう。
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