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HDLコレステロール | 血液検査
HDLコレステロール数値が基準値を超えると、どのような病気が疑われるのでしょうか?
検査値の見方や疑われる疾病、改善方法について医師が解説します。
2026年1月26日更新

LDLコレステロールと包括して動脈硬化を調べるための指標です
コレステロールは人の体に存在する脂質で、タンパク質などと結合し、リポタンパク質として血液中に溶け込んでいます。リポタンパク質には種類がいくつかあり、その一つにHDL(High Density Lipoprotein:高比重リポタンパク)があります。このHDLによって運ばれるコレステロールが、HDLコレステロールと呼ばれます。
HDLコレステロールには、血管や体の末梢組織に蓄積した余剰のコレステロールを引き抜いて肝臓に運搬し、最終的にふん便として排せつする役割があります。体内にたまったコレステロールを肝臓に運ぶ清掃車のような役割をもつため、「善玉コレステロール」とも呼ばれています。
| HDLコレステロール値 | 判定 |
|---|---|
| 40以上 | 異常なし |
| 35〜39 | 要再検査・生活改善 |
| 34以下 | 要精密検査・治療 |
(単位:r/dL)
男性に比べて、女性の方が約10mg/dL多く存在します。一方で近年、HDLコレステロールが100mg/dL以上になると、心血管リスクが高まることがわかってきました。
数値は、採血(血液検査)で測定します。
HDLコレステロールが少ないと、血管内壁にLDLコレステロールが蓄積していき、血管壁のしなやかさが低下します。さらに、コレステロールは血管の内側にたまっていくため、血液の流れに支障をきたすようになります。これが、動脈硬化という病気の原因です。
HDLコレステロールのみが動脈硬化を促進させる要因ではありません。動脈硬化を悪化させる代表的な要因は、喫煙、高LDLコレステロール血症、高血糖、高血圧です。
内科で血糖や血圧を測定し、包括的なリスク評価によって、危険因子の評価と治療を行います。
遺伝性のものとしてCETP欠損症が考えられます。HDLコレステロール値が100mg/dLと著増するため、心筋梗塞など動脈硬化関係の疾患にかかりやすくなります。
中性脂肪とHDLコレステロールは反比例の関係にあるため、中性脂肪が多い場合は、HDLコレステロールが減少しやすい傾向にあります。HDLコレステロールが単独で低い場合は当然ですが、特に中性脂肪が多い場合には、運動を心がけましょう。
食事では、動物脂(ラード、バターなど)や、脂身の多い肉(ばら肉、ひき肉)の摂取量を減らしましょう。乳・乳製品は脂肪の少ないものを選び、魚を食べるように心がけてください。
肥満を合併する場合は、食事エネルギーの制限と運動療法による体重の是正を行います。喫煙している場合は、禁煙を心がけます。これらの方法でも低HDLコレステロール血症が改善しない場合は、薬物治療も考慮する必要があります。
40歳以上の男性や、閉経後の女性でHDLコレステロールが100mg/dLを超える場合は、内科で頸動脈エコーなどによる動脈硬化の状態を把握してもらうとよいでしょう。
HDLコレステロールを顕著に下げる薬剤は、現在ありません。HDLコレステロールのみに注意するのではなく、より動脈硬化の強い危険因子であるLDLコレステロールをコントロールすることが、動脈硬化性疾患の予防のためには重要です。
<利用上の注意>
2026年1月26日時点の情報となります。
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