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聴力 | 聴力検査
聴力検査ではどのような病気が疑われるのでしょうか?
検査値の見方、疑われる疾病、そしてその改善方法について医師が解説します。
2023年4月12日更新

高い音、低い音が日常生活に支障ない程度に聞こえているかを調べるために行います
耳は左右あるため、片方の聴力が低下してもその異常に気付きにくいという人の特性があります。中年期の聴力低下は認知症の最大要因です。
普段は左右2つの耳で聞いているため、一方の耳で聞こえれば事足りてしまうかもしれません。しかし、一方の聴力低下は、検査をしないと気づきにくいものです。
健康診断でもっとも使用される検査法は選別聴力検査で、オージオメータという装置を用いて行います。1,000 ヘルツについては30dB(デシベル)、4,000ヘルツについては30dB(雇入れ時)あるいは40dBの音圧が聞こえるかどうかの検査を行います。聞こえれば「所見なし」、聞こえなければ「所見あり」と表記されます。
また、医師との会話が成立すれば、「日常会話支障なし」そうでない場合は「日常会話支障あり」と診断されます。詳しい検査では、もっとも小さな聞こえる音圧(最小可聴閾値)を調べます。結果は5dBごとの表記で表されます。
| 聴力 1000Hz/4000Hz |
判定 |
|---|---|
| 30以下 | 異常なし |
| 35 | 要再検査 |
| 40以上 | 要精密検査 |
(単位 dB)
小鳥のさえずりが約20dB、日常会話が50dB程度です。電話の音が70dB程度です。
難聴には大きく分けると、伝音性難聴、感音性難聴、混合性難聴の3つがあります。これらの難聴は、耳のどこで障害が起こっているかによって分けられています。
耳穴から鼓膜までの外耳から鼓膜そして三半規管の手前までの中耳において音が伝わりにくくなる難聴です。原因は外耳道の狭窄・閉塞、鼓膜の損傷、耳管狭窄、耳硬化症、中耳炎などの疾患です。
三半規管のある内側、あるいはそれよりも内部の神経の障害によって起こる難聴です。老人性難聴、騒音性難聴、メニエール病、薬剤の副作用による聴器障害、突発性難聴などがあります。
伝音性難聴と感音性難聴の両方の機能障害が合わさった難聴です。老人性難聴は、混合性難聴のケースが多くみられます。
耳垢がたまって外耳道がすぼまってしまった場合は、耳鼻咽喉科での耳垢除去をしてもらうことで正常化します。
大音量にする習慣がある人は改めましょう。とくに周囲の騒音が大きいところでは大音量にしがちです。聴力低下を食い止めるのには、重要なことですので音量の上げすぎには注意しましょう。
伝音性難聴の場合は、補聴器で音を大きくすることで聞こえやすくします。感音性難聴では補聴器を使用しても、正常な人と同じ聞こえ方にはなりません。
鼓膜や耳小骨に問題があって起こっている難聴は、手術などの処置によって改善可能な場合があります。
内耳には音を聞くための蝸牛という部分があります。蝸牛が傷んでしまっている難聴の機能を回復するのは困難です。
人工内耳は、音を電気信号に変え、蝸牛の中に入れた刺激装置で直接聴神経を刺激する装置です。聴覚障害があり補聴器での装用効果が不十分である方に対する唯一の聴覚獲得法です。
ただし、その有効性には個人差があり、また手術直後から完全に聞こえるわけではありません。
<利用上の注意>
2023年4月12日時点の情報となります。
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