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血小板が多いとどうなる?少ない場合は?基準値と疑われる病気について医師が解説

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血小板 | 血液検査

血小板

血小板の数値が基準範囲を超えるとどのような病気が疑われるのでしょうか?

検査値の見方、疑われる疾病、そしてその改善方法について医師が解説します。

2023年4月12日更新

この記事の監修者
和田 高士(わだ たかし)
和田 高士(わだ たかし) 医師 東京慈恵会医科大学医学部客員教授 プロフィール詳細

血小板の数値でなにがわかるの?

本態性血小板血症や血小板減少性紫斑病などの病気を発見するための指標です

血小板は骨の中心部の骨髄という部分で産生され、外傷などの原因で血管が破れた場合に、その部位を修復し出血を止める作用を担っています。

出血時には、血液中の血小板が血管壁の傷口に集まってきて、血小板による血栓(けっせん)を作り、傷口をふさぎます。血小板だけの血栓では、血を止めるにはもろくて不安定です。そこで、血液中の凝固因子と呼ばれる一群のタンパク質が働き、最終的には血小板血栓の全体をおおい固めて、止血が完了します。

血小板が多すぎると正常な血管内でも血栓で作られやすくなり、放置すると血栓症(心筋梗塞や脳梗塞など)を発症する場合もあります。少なすぎると出血が止まりにくくなります。

検査は血液を採取し、自動血球計数装置により測定します。血小板の基準範囲は医療施設によって異なりますが15万〜35万/μL(マイクロリットル)で15〜35×104/μLと表記されることもあります。

どんな病気が疑われるの?

疑われる病気の例
本態性血小板血症、慢性骨髄性白血病、特発性血小板減少症、再生不良性貧血
特発性血小板減少性紫斑病

血小板減少をきたす他の明らかな病気や薬剤の服薬がなく、血小板数が減少し出血しやすくなる病気です。

血小板増加症

血小板が40万/μL以上に増加したときに血小板増加症といいます。

原因は血小板が作られる骨髄機能自体の異常である一次性増加症と骨髄以外に原因のある二次性増加症、家族性(遺伝性)血小板血症の3つに大別されます。

血小板増加症の種類 疑われる病気
一次性増加症 本態性血小板血症、真性多血症、慢性骨髄性白血病
二次性血小板増加症 感染症、鉄欠乏性貧血、悪性腫瘍、関節リウマチなどの慢性炎症性疾患など
家族性(遺伝性)血小板血症 遺伝性の血小板異常症

このほかにも、本態性血小板血症、慢性骨髄性白血病、特発性血小板減少症、再生不良性貧血などの病気が疑われます。

病気の改善方法は?

それぞれの病気に応じた治療方法が内科、小児科等で行われます。事故や疾患などで血小板数が減少または機能が低下し、出血傾向のある場合には血小板そのものである血小板製剤を投与する方法があります。

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2023年4月12日時点の情報となります。
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