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PSAの値が悪いとどうなる?基準値と疑われる病気について医師が解説

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PSA | 血液検査

PSA

PSAの数値が基準範囲を超えると、どのような病気が疑われるのでしょうか?

検査値の見方や疑われる疾病、改善方法について医師が解説します。

2026年1月26日更新

この記事の監修者
和田 高士
和田 高士 医師、東京慈恵会医科大学医学部客員教授 プロフィール詳細

PSAでなにがわかるの?

前立腺がんを発見するための指標です

PSAとは、prostate specific antigenの略号で、前立腺だけで作られている糖タンパク質です。前立腺がんの発見や診断、治療効果の判定、再発の有無などを調べるために用いられます。

前立腺がんの細胞が広がって前立腺組織が破壊されると、血中にPSAが増加します。ただし、良性の病気である前立腺肥大症でもPSAの値は上昇するため、PSAの数値のみから前立腺がんの断定はできません。

前立腺がんは、尿道から離れた外側の領域に発生しやすいため、自覚症状が出にくく、気づいたときには進行し、ほかの臓器に転移していることもあります。そのため、PSAという血液検査によって早期発見できることは、願ってもないことです。

なお、前立腺がんは年齢とともにかかりやすく、PSA値は加齢とともに増加します。そのため、検診における年齢層別の基準値も設定されています。

PSAの基準値
PSA値 判定
4.00以下 異常なし
4.01以上 要再検査・生活改善

(単位:ng/mL)

PSAの数値が4.01ng/mL以上10ng/mL未満の場合、約25〜30%の割合で前立腺がんが検出されます。10ng/mL以上では、約50〜80%の割合で検出されます。PSAの数値が高い場合、リンパ節や骨に転移している可能性もあります。

また、基準範囲の4.00ng/mL以下であっても、約15%の確率で前立腺がんが発見されるとされています。

PSAは前立腺がんの進行度、がん増大の経過観察をするために、最も有用な腫瘍マーカーです。このほか、治療効果判定にも有用です。

どんな病気が疑われるの?

疑われる病気の例
・前立腺がん
・前立腺肥大症
・急性前立腺炎
・慢性前立腺炎
前立腺がん

米国のデータでは、父親が前立腺がんの場合は、そうでない場合に比べて、罹患(りかん)リスクが2.46倍高くなります(※)。また、前立腺がんと前立腺肥大症は、ともに高齢になるほど罹患リスクがあります。ただし、PSA値から両者を区別することは困難です。

PSA値が数カ月単位で上昇していく場合は、前立腺がんを考慮して生検、すなわち組織検査を行い、がん細胞の有無を確認して確定診断とします。

※ 出典:前立腺癌診療ガイドライン2023年版

前立腺肥大症

膀胱の出口にある前立腺が肥大して尿道を圧迫し、排尿障害を起こす良性の病気です。排尿するまでに時間がかかる、排尿の勢いがなくなる、就寝中に2回以上排尿するといった症状が現れます。前立腺は、40歳以降から徐々に肥大していきます。肥大化すると、尿意をもよおしても尿が出ないことや、排尿が途切れ途切れになります。

急性前立腺炎

尿道から侵入した大腸菌などの細菌が、尿の流れとは逆に、その上流にある前立腺に感染して起きる病気です。ほかの臓器からの細菌が、血流に乗って前立腺に感染する場合もあります。急激に発症し、発熱、性器と肛門の間の痛み、排尿困難などの症状を引き起こします。

慢性前立腺炎

前立腺に炎症が生じた状態で、細菌が前立腺について起きる細菌性前立腺炎と、細菌がない非細菌性前立腺炎があります。

非細菌性前立腺炎は、長時間座り続けて前立腺を圧迫していることで生じやすくなります。慢性的に炎症が起きている場合や、症状が比較的軽いため、前立腺炎と気づかないこともあります。

病気の改善方法は?

前立腺がん

期待余命が10年以上かつ、リスクが低い(低〜中間リスク限局性)場合は、手術療法もしくは放射線療法を行います。期待余命が10年未満や手術が困難なときには、ホルモン療法や、場合によっては放射線療法を加えます。

前立腺がんの罹患リスクの予防要因として、食生活(飽和脂肪酸が多い、魚の摂取が少ない)や喫煙、運動不足、メタボリック症候群や肥満などの報告があります。

前立腺肥大症

症状が強い場合や、排尿の状態がよくない場合には、薬物療法や手術療法が必要になります。

急性前立腺炎

尿検査で原因となる細菌の種類を調べ、その細菌に対して有効な抗菌薬を使用します。

慢性前立腺炎

長時間のデスクワークや車を運転するときは、1〜2時間ごとに立つほか、車から降りるようにします。自転車やバイクは発症リスクを高めるため、長時間の運転は避けるようにします。

<利用上の注意>
2026年1月26日時点の情報となります。
検査機関・検査方法によって診断結果は異なることがあります。当ホームページ上では参考値として日本人間ドック・予防医療学会の数値範囲を掲載しておりますが、実際の健康診断で再検査や受診の指示があった場合には必ず従うようにしましょう。
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