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赤血球数やヘモグロビン値が悪いとどうなる?基準値と疑われる病気について医師が解説

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赤血球・ヘモグロビン・ヘマトクリット | 血液検査

赤血球・ヘモグロビン・ヘマトクリット

赤血球やヘモグロビン、ヘマトクリットの数値が基準範囲を超えると、どのような病気が疑われるのでしょうか?

検査値の見方や疑われる疾病、改善方法について医師が解説します。

2026年1月26日更新

この記事の監修者
和田 高士
和田 高士 医師、東京慈恵会医科大学医学部客員教授 プロフィール詳細

赤血球・ヘモグロビン・ヘマトクリットってなに?

貧血の診断や重症度を測定するための指標です

血液の中には、赤血球、白血球、血小板といった血球成分があります。

赤血球

赤血球の検査方法は、採血で血液を採取して測定します。赤血球にはいくつかの指標があり、酸素を運ぶヘモグロビン(血色素)量、血液中に赤血球が占める割合を示すヘマトクリット値、赤血球の容積のMCVなどがあります。

ヘモグロビン

赤血球には、多くの指標があります。赤血球の数そのものよりも、赤血球内にある酸素を運ぶヘモグロビン(血色素)の量が重要で、この値で貧血を診断します。

ヘモグロビン(血色素)の基準範囲
性別 異常なし 軽度異常 要再検査・生活改善 要精密検査
男性 13.1〜16.3 16.4〜18.0 12.1〜13.0 12.0以下、18.1以上
女性 12.1〜14.5 14.6〜16.0 11.1〜12.0 11.0以下、16.1以上

(単位:g/dL)

ヘマトクリット

ヘマトクリットは、血液中での赤血球体積の多少を評価するものです。血液全体のうち赤血球の容積の比率をヘマトクリットといい、およそ男性で45%前後、女性で40%前後です。この値は、赤血球の数と1個の赤血球の容積で変化します。

MCV

赤血球の容積はMCV(平均赤血球容積)と呼ばれ、貧血の病気を大まかに分類・判断するのに必要な検査項目です。MCVは「ヘマトクリット÷赤血球数」の計算式で求められます。

どんな病気が疑われるの?

疑われる病気の例
・巨赤芽球性貧血
・溶血性貧血
・鉄欠乏性貧血

「貧血」と呼ばれる病気群には、多くの疾患があります。赤血球平均容積(MCV)で、おおまかな病気を推定します。

病気の重症度はヘモグロビン(血色素)で、病気の大まかな鑑別にはMCVを用います。

MCV 貧血の種類
101以上 大球性貧血
80〜100 正球性貧血
79以下 小球性貧血

(単位:fL)

大球性貧血

大球性貧血は、赤血球の形成に必要なビタミンB12や葉酸が不足することで生じ、巨赤芽球性貧血とも呼ばれます。

中でも、胃粘膜が萎縮しているほか、胃液の分泌が悪いと、ビタミンB12の吸収が悪くなります。これが原因で赤血球が膨張(MCVが大きくなる)することを、「悪性貧血」と呼びます。名称は悪性ですが、がんとは無関係です。

正球性貧血

正球性貧血の原因には、消化管からの出血で赤血球が失われている状態、あるいは、何かしらの原因で赤血球が壊れやすくなっている溶血性貧血があります。

消化管でのがん、潰瘍などにより、これらの病変部位から少しずつ出血して、次第に貧血が生じることです。

小球性貧血

赤血球を作るためには鉄が必要ですが、食事での鉄分の摂取量が少ない、あるいは慢性的な出血によって生じます。

出血が少量であっても、長期的に続くことで、体内に貯蔵している鉄分を使い切ってしまう鉄欠乏性貧血が生じ、正球性貧血から小球性に変化していきます。

病気の改善方法は?

大球性貧血

ビタミンB12が不足している場合、原則としてビタミンB12の注射療法を行います。

葉酸欠乏は、野菜を食べない偏食や、アルコールの大量摂取、妊娠・授乳中で体が葉酸を多く必要とする場合に起こります。

特に、妊娠した場合は、葉酸欠乏による胎児の脊髄異常(二分脊椎)の発症予防のためにも、早くから葉酸のサプリメントの摂取が必要です。

正球性貧血

まずは、原因を調べることが必要です。月経量が多い場合は婦人科を、消化管からの出血がある場合は内科を受診します。検査を受けても原因が特定できない場合は、血液内科で詳しく診てもらいましょう。

小球性貧血

ほとんどの場合は、鉄欠乏性貧血です。軽症の場合は、鉄分のサプリメントによる治療を推奨します。中等症以上では、鉄欠乏性貧血が生じている原因を探ることが必須です。

なお、中等症以上(血色素10g/dL以下)の場合は、内科で医療用医薬品である鉄剤の内服治療を受ける必要があります。

<利用上の注意>
2026年1月26日時点の情報となります。
検査機関・検査方法によって診断結果は異なることがあります。当ホームページ上では参考値として日本人間ドック・予防医療学会の数値範囲を掲載しておりますが、実際の健康診断で再検査や受診の指示があった場合には必ず従うようにしましょう。
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