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赤血球・ヘモグロビン・ヘマトクリット | 血液検査
赤血球やヘモグロビン、ヘマトクリットの数値が基準範囲を超えるとどのような病気が疑われるのでしょうか?
検査値の見方、疑われる疾病、そしてその改善方法について医師が解説します。
2023年4月12日更新

貧血の診断、重症度を測定するための指標です
赤血球の検査方法は採血により血液を採取して測定します。この赤血球にはいくつかの指標があり、酸素を運ぶヘモグロビン量、血液中に占める割合のヘマトクリット値、そして赤血球の容積のMCVがあります。
赤血球には多くの指標があります。赤血球はそのものの数よりも、赤血球内にある酸素を運ぶヘモグロビン(血色素)の量が重要で、この値で貧血を診断します。
| 性別 | 異常なし | 軽度異常 | 要再検査 | 要精密検査 |
|---|---|---|---|---|
| 男性 | 13.1-16.3 | 16.4-18.0 | 12.1-13.0 | 12.0以下、18.1以上 |
| 女性 | 12.1-14.5 | 14.6-16.0 | 11.1-12.0 | 11.0以下、16.1以上 |
(単位 g/dL)
ヘマトクリットは血液中での赤血球体積の多少を評価するものです。血液全体のうち赤血球の容積の比率をヘマトクリットといい、おおよそ40%です。この値は赤血球の数と1個の赤血球の容積で変化します。
赤血球の容積はMCV(平均赤血球容積)と呼ばれ、赤血球に関係する病気を大まかに分類・判断するのに必要な検査項目です。MCVは「ヘマトクリット÷赤血球数」の計算式で求められます。
「貧血」とよばれる病気群には多くの疾患があります。赤血球平均容積(MCV)によりおおまかな病気を推定します。
病気の重症度はヘモグロビン(血色素)で、病気の大まかな鑑別にはMCVを用います。
| MCV | 貧血の種類 |
|---|---|
| 101以上 | 大球性貧血 |
| 80〜100 | 正球性貧血 |
| 79以下 | 小球性貧血 |
大球性貧血は赤血球の形成に必要なビタミンB12の不足、葉酸の不足により生じ、巨赤芽球性貧血ともよばれます。
そのなかでも胃粘膜が萎縮していたり、胃液の分泌が悪かったりすることが原因のものを「悪性貧血」と呼びます。名称は悪性ですが、がんとは無関係です。
正球性貧血は消化管からの出血で赤血球が失われている状態、あるいは溶血性貧血といって何かしらの原因で赤血球が壊れやすくなっている病気があります。
消化管でのがん、潰瘍などによりその病変部位からじわじわと出血して、次第に貧血が生じることです。
赤血球を作るには鉄が必要ですが食事での鉄分の量が少ない、あるいは慢性の出血により生じます。
出血が少量でも長期に出血が続くと体内の貯蔵している鉄分を使い果たす鉄欠乏性貧血が生じ、正球性貧血から小球性に変化していきます。
原因によって治療法を選択します。
ビタミンB12の不足の場合、原則はビタミンB12の注射療法です。
葉酸欠乏の場合、主な原因には野菜を食べない偏食や、アルコールの大量摂取、妊娠・授乳中で体が葉酸を多く必要とする場合に起こります。
特に妊娠したら、葉酸欠乏による胎児の脊髄異常(二分脊椎)の発症予防のためにも、早くから葉酸のサプリメントの摂取が必要です。
まず原因を調べることが必要です。月経量が多い場合は婦人科を、また消化管からの出血については内科を受診します。
原因を探る検査を受けても不明の場合には、血液内科で詳しくみてもらいましょう。
ほとんどは鉄欠乏性貧血です。軽症の場合はサプリメントによる治療がすすめられます。中等症以上では、なぜ鉄欠乏性貧血が生じているかの原因検索は必須となります。
なお中等症以上(血色素10g/dL以下)では内科で医療用医薬品である鉄剤の内服治療を受ける必要があります。
<利用上の注意>
2023年4月12日時点の情報となります。
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