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尿酸 | 尿検査
尿酸値が基準値を超えると、どのような病気が疑われるのでしょうか?
検査値の見方や疑われる疾病、改善方法について医師が解説します。
2026年1月26日更新

高尿酸血症、低尿酸血症を診断する指標です
尿酸とは、食べ物全般に含まれる遺伝子の構成成分(プリン体)を、体内で分解した際にできる物質のことです。人の体内では、1日に約0.5gの尿酸が作られています。
体内で生成された尿酸は、血液中に滞る傾向があります。特に、肥満やストレスが血液中の尿酸値を上昇させます。なお、女性は、女性ホルモンの働きによって、男性に比べて1.0mg/dLほど尿酸値が低い状態にあります。
| 尿酸値 | 判定 |
|---|---|
| 2.1〜7.0 | 異常なし |
| 7.1〜7.9 | 軽度異常 |
| 2.0以下、8.0〜8.9 | 要再検査・生活改善 |
| 9.0以上 | 要精密検査・治療 |
(単位:r/dL)
数値は、採血(血液検査)で測定します。
・高尿酸血症
・痛風
・低尿酸血症
尿酸値が7.0mg/dLを超えると、尿酸は血液中に溶けきれずに、ナトリウムと結合して尿酸塩という結晶となります。この状態を高尿酸血症といいます。
尿酸塩が足の関節にたまると、痛風を引き起こしやすくなります。皮下にたまると、皮膚の下に痛風結節(けっせつ)と呼ばれるしこりができます。
高尿酸血症の割合は、30歳以上の男性では20〜25%、女性では閉経前が1%、閉経後では2〜3%になります。
高尿酸血症が高い数値で、かつ長期に続くと、尿酸塩の結晶が関節の内面に沈着していきます。沈着した尿酸塩に対して、体を守るために白血球が反応し、攻撃することで痛風が生じます。痛風は名称のように、風が吹いても痛むため、安静時でも痛みます。
主に、足の親指の関節や膝の関節に生じ、ほとんどが左右いずれかで発症します。痛風にかかる割合は、全人口で0.2〜0.4%程度、成人男性では1%程度です。
尿酸値以外に通常の検査結果に異常がない疾患は、腎性低尿酸血症がほとんどです。腎臓内の尿細管で、尿中の尿酸の一部が再吸収されて血液に戻ります。しかし、再吸収機能が低下すると尿中尿酸排泄が増加し、血清尿酸値は低下します。通常は、特に症状もなく治療なども必要ありません。ときに合併症として、運動後急性腎障害と尿路結石症があります。
食事内容の改善と短時間の激しい運動を控える
高尿酸血症、痛風の発症には、肥満が関与していることが多いため、まずは食事内容を見直すことが大切です。積極的に水分を摂り、尿酸の排せつを促すことも有効です。アルコール飲料、特に尿酸のもとであるプリン体を多く含むビールを飲むと、尿酸値は上昇します。
また、短時間の激しい運動は、尿酸値を一時的に上昇させます。一方で、有酸素運動では、長時間であっても尿酸値の上昇は比較的軽いと考えられています。
激しい運動を行い、運動後に糖質の多い飲料や、プリン体を多く含むビールを多量に飲むと、痛風発作が起きやすくなります。なお、体質的に、腎臓から尿中に尿酸が排出されにくい方では、これらによる効果は低くなります。
健康診断などで高尿酸血症が指摘された場合は、内科を受診してください。値によっては、薬剤療法が行われることがあります。
また、低尿酸血症では、合併症が生じないようにします。
運動後急性腎障害は、強い無酸素運動(サッカー、自転車競技、筋肉トレーニングなど)によって筋肉障害が生じることがあるため、これらを避けることです。もう一つの合併症である尿路結石症は、1日2リットル以上の水分摂取を心がけます。繰り返し発症する場合は、治療薬で結石形成を予防します。
<利用上の注意>
2026年1月26日時点の情報となります。
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