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1秒率・%肺活量 | 呼吸機能検査(肺機能検査)
呼吸機能検査の結果が基準値を超えると、どのような病気が疑われるのでしょうか?
検査値の見方や疑われる疾病、改善方法について医師が解説します。
2026年1月26日更新

空気の出し入れが円滑に行えているかを評価する指標です
呼吸機能検査では、空気をどれだけ肺にため込めるかを示す肺活量と、ためた空気を最初の1秒間の間に何%吐き出せるかを算定します。
呼吸機能検査は、肺の機能に異常をきたす病気を拾い上げ、その診断や重症度、治療効果を調べることに役立ちます。
呼吸機能検査では、いくつかの測定項目がありますが、代表的なものは以下の3つです。
口から吐いたり吸ったりできる最大空気量のことです。
成人では、年齢とともに肺活量は少しずつ減少していきます。そのため、肺活量の値を見ただけでは、その値が年齢相応の平均より多いのか、それとも少ないかはわかりません。
評価をするには、性別、身長と年齢別の予測肺活量を使います。予測肺活量を100%として、測定した肺活量が何%であるかを算定したものを、%肺活量といいます。%肺活量が予測肺活量の80%以上の場合は、正常とします。
検査では、胸いっぱいに空気を吸い込んだところから、空気をすべて吐き切る量を測定します。
胸いっぱい吸い込んだ空気をできるだけ勢いよく吐いて、最後まで吐ききります。この努力肺活量測定において、最初の1秒間に吐くことができた空気の量を1秒量といいます。
この量が、性別や年齢、身長から求めた標準値に比べて少ないときは、気管支が狭くなっている可能性があります。気管支拡張薬を吸入した前後で測定し、前後の値を比べることもあります。
努力肺活量に対する1秒量の割合を1秒率といいます。70%以上を正常とします。空気の通り道である気道が狭くなる病気を、簡便に見つける指標です。
1秒量と1秒率の呼吸機能検査は、スパイロメータという機器を使います。鼻をクリップでつまみ、鼻からの空気の漏れを防いで、マウスピースという筒をくわえて測定します。
肺に空気をためられる容量が少なくなっています。疑われる病気は、間質性肺炎、肺線維症などによって肺が硬くなる場合や、胸水貯留、背骨や肋骨の変形がある場合、神経・筋疾患などで呼吸筋力が低下して、肺の容積が小さくなる病気があります。
空気の通り道が狭くなる通過障害です。慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん)、気管支喘息、びまん性汎細気管支炎(DPB)などがあります。
慢性閉塞性肺疾患(COPD:chronic obstructive pulmonary disease)とは、タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入することで生じた、肺の炎症性疾患です。慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気を包括したものです。
上記2つの病態が併発している状態、あるいは慢性閉塞性肺疾患の重症状態と考えられます。
最大の原因は喫煙で、喫煙者の15〜20%が発症します。
タバコの煙を吸入することで、肺の中の気管支に炎症がおき、気管支が細くなることによって空気の流れに支障をきたします。この結果、呼吸機能検査で1秒率が低下します。喫煙を続けると呼吸機能の悪化が加速するため、禁煙が治療の基本となります。
症状を悪化させないためには、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの接種が推奨されます。
薬物療法の中心となるのは、気管支拡張薬の吸入薬です。また、症状が悪化する場合などでは、吸入ステロイド薬を使用します。
非薬物療法では、呼吸リハビリテーションが中心となります。これには、口をすぼめて呼吸する方法や、腹式呼吸などの呼吸訓練、運動療法や栄養療法があります。
<利用上の注意>
2026年1月26日時点の情報となります。
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