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腹囲測定でなにがわかるの?疑われる病気について医師が解説

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腹囲 | 身長、体重、腹囲検査

腹囲

腹囲が基準値を超えるとどのような病気が疑われるのでしょうか?

検査値の見方、疑われる疾病、そしてその改善方法について医師が解説します。

2023年4月12日更新

この記事の監修者
和田 高士(わだ たかし)
和田 高士(わだ たかし) 医師 東京慈恵会医科大学医学部客員教授 プロフィール詳細

腹囲の数値でなにが分かるの?

内臓脂肪型肥満を推定するための指標です

腹囲とは胴まわり(へその位置)の長さです。腹囲から腸の周りに内臓脂肪が蓄積した状態を間接的に評価します。

内臓脂肪が多く蓄積した状態では多くの病気を引き起こしやすくなります。その判別する指標は男性腹囲85センチ、女性では90センチとなります。これ以上腹囲が大きいと内臓脂肪量が多いことと推定されます。

どんな病気が疑われるの?

疑われる病気の例
内臓脂肪型肥満、メタボリックシンドローム

内臓脂肪蓄積はそのもの自体が病気ではなく、病気の発生源という位置づけであり、「メタボリックシンドローム」の元凶です。

メタボリックシンドロームとは内臓脂肪という一つの原因から、いくつもの病気が起きてくる状態です。

内臓脂肪が過剰に溜まると、そこから多種類の悪玉生理活性物質が多く分泌され、血糖値や血清脂質(中性脂肪など)、血圧が高くなりやすくなります。その結果、糖尿病や脂質異常症、高血圧が起きてきます。

また、血液を固まりやすくするサイトカイン(悪玉の生理活性物質)も分泌されますので、血栓(血管内にできる血の塊)ができやすく、心筋梗塞や脳梗塞などの発作が起きやすくなります。

肝臓にたまると脂肪肝となります。まれにこれが原因で肝臓がんが発症します。

病気の改善方法は?

食べる量を8割に減らすこと、不規則性を規則性に修正すること、体を動かすこと

食生活では、食べる量を8割に減らすことが基本となります。それと同等以上に大切なことは、不規則性を規則性に修正することです。

皮下脂肪は体温保護、外圧からのクッション作用など生きていくのにある程度必要な脂肪です。一方、内臓脂肪はほとんどなくても生きていけます。

食生活が不規則だと、いつエネルギーが体内に入ってくるかわからないため、非常用エネルギー源として内臓脂肪という形で溜めていきます。

朝食をとったり、とらなかったり、昼食や夕食の時刻がまちまちといった食生活の時間的な乱れを見直しましょう。

体を動かすことは食生活の改善との両輪となります。まずは1割増の運動から始めてみましょう。

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2023年4月12日時点の情報となります。
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