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泥酔者や高速道路上の歩行者との事故の過失割合の決まり方
更新日:2022年2月22日
基本的には、自動車と歩行者で発生した交通事故の過失割合は、歩行者よりも自動車の方が高くなります。しかし、明らかに歩行者側に道路交通法の違反がある場合には、自動車よりも歩行者の過失割合の方が高くなる場合もあります。
ここでは、自動車よりも歩行者の過失割合が高くなる場合について紹介します。
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自動車と歩行者で交通事故が発生した場合、歩行者は交通弱者として扱われるため、一般的に過失割合は歩行者よりも自動車の方が高くなります。
しかし、平成23年の横浜地裁の判例によると、歩行者横断禁止規制のある国道を深夜に泥酔して横断していた歩行者に、国道を走行中のタクシーが追突して歩行者を死亡させてしまったケースでは、歩行者の過失割合が60%(タクシーの過失割合が40%)と認定されました。このとき亡くなった歩行者は40代の眼科開業医で、亡くなる前4年間の平均所得が5,500万円を超えていたため、賠償金は5億843万円になりました。
高速道路で発生しやすい自動車と歩行者の交通事故は、運転していた車が高速道路の中央分離帯などにぶつかり、慌てて外に飛び出したところを後続の車に轢かれるケースです。
高速道路への歩行者の立入は、突発的な事故などを除いて禁止されています。
高速道路上で故意に車外に出た歩行者には過失が発生し、過失割合は歩行者80%、自動車20%となる場合もあります。このことからも歩行者が必ずしも交通弱者として扱われるわけではないことがわかります。
高速道路を走る時速100km超の車にはねられると死亡事故になる可能性は非常に高くなります。高速道路で交通事故を起こしてしまい事故車から離れるときは、後続の車に十分に注意しながら安全な場所に避難しましょう。
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