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自動車同士のイレギュラー事故の補償・過失割合の決まり方

自動車同士のイレギュラー事故の補償・過失割合の決まり方

更新日:2022年2月22日

交通事故で一番多い自動車同士の事故。もしも、自動車同士での事故を起こしてしまった場合、過失割合はどうなるのでしょうか。詳しく解説いたします。

過失割合はどれだけ危険な運転をしていたかで決まる

交通事故でもっとも多いのが、自動車対自動車の事故。実に全事故の8割〜9割近い値になっています。自動車同士の事故が起きた場合、過失割合はどうなるのでしょうか。自動車保険に詳しい専門家の西村有樹氏に聞きました。

「自動車同士の事故で過失割合は、双方がどれだけ危険な運転をしていたかから算出されます。速度超過や信号無視、一時停止規制の場所で止まらなかった、一方通行の道路を逆走した点などがあれば、もちろん明らかな違反ですから、違反者の過失が大きくなります」

過失割合が小さくても……

とはいえ、過失の割合が小さい方にも完全に否がないとはいえないケースも多々あるとか。

「少しでも車が動いていれば、運転者には車を操縦しているわけですから、安全義務が発生する。過失が0になる場合は、完全に車が止まっている状況でなければなりません。ただ、高速道路の路肩などに車を止めるなど駐停車禁止の場所で車を止めているのは例外。その場合に追突されたら、安全管理を怠るなどの事情によっては過失が発生するでしょう」

安全運転を心がけましょう!
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自動車は双方の運転者に、安全運転が求められるのです。事故で多いのは追突や出会い頭の衝突。走行車線上の急停止した車に追突した場合、無理な運転をした自動車のほうが過失割合は大きいのですが、被害者の車にも安全が求められるので過失割合が発生します。
事故の被害者になったとき、過失が小さくなる可能性があるのは、加害者側が重大な違反を犯していた場合。

「危険運転致死傷罪が適応されるような状態ならば、被害者側が車のとき過失は小さくなります。居眠り運転や飲酒運転などがコレに該当。昨今、世の中を騒がしている脱法ドラッグを使用した人が運転し事故を起こした場合も、危険運転致傷罪にあたります」

自分が気をつけていたとしても、突然暴走した車に追突される可能性も否めません。くれぐれも安全運転を心がけたいものですね。

まとめ

  1. 自動車同士の事故における過失割合は、双方がどれだけ危険な運転をしていたかで算出されます。
  2. たとえ被害者側であっても安全義務などの点で過失が認められるケースが多々あります。
  3. 被害者にも過失が認められる可能性は十分あるため、安全運転と自動車保険による備えが大切です。

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西村 有樹 氏

自動車保険のスペシャリスト。自動車保険に関する数々のノウハウ本を執筆。ネット媒体でも多数連載中。

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