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テレマティクス保険で優良ドライバーの保険料がさらに安く
更新日:2022年2月22日
国土交通省は、平成27年1月に公表した「自動車関連情報の利活用に関する将来ビジョン」の中で、「テレマティクス等を活用した安全運転促進保険による事故の削減」を重点テーマとして取り上げ、テレマティクス保険の普及を促進しています。
テレマティクス保険とは、「テレマティクスを利用して、走行距離や運転特性といった運転者ごとの運転情報を取得・分析し、その情報を基に保険料を算定する自動車保険」のことで、欧米では以前から導入が進んでいます。
このテレマティクス保険はドライバーにどのような影響を与えるのでしょうか。ここでは、まだあまり耳慣れないテレマティクス保険について詳しく解説します。
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テレマティクス保険とは、「テレマティクスを利用して、走行距離や運転特性といった運転者ごとの運転情報を取得・分析し、その情報を基に保険料を算定する自動車保険」のことです。
テレマティクス(Telematics)とは、通信を意味するテレコミュニケーション(Telecommunication)と情報科学を意味するインフォマティクス(Informatics)を組み合わせた造語で、移動体に通信システムを組み合わせて、リアルタイムに情報サービスを提供することの総称です。
テレマティクス保険は、走行距離連動型(PAYD:Pay As You Drive)と運転行動連動型(PHYD:Pay How You Drive)に分かれており、リスクに応じた詳細な保険料設定により、安全運転の促進効果や交通事故の減少効果があると言われています。
走行距離連動型のテレマティクス保険は、自動車の走行距離(運転距離が長い/短い)に応じて保険料が増減します。日本国内ではダイレクト型損保の契約者が事前に年間の予想走行距離を保険会社に申告し、その申告内容に基づいて保険料を算出するものが広く認知されています。これに対して、走行距離連動型のテレマティクス保険は、車載端末から保険会社が走行距離の情報を取得し、実際に走行した距離分の保険料を支払うものです。日本国内では平成16年3月にあいおい損害保険株式会社が初めて走行距離連動型のテレマティクス保険を発売しています。
また、運転行動連動型のテレマティクス保険は、ドライバーの運転特性(運転速度、急ブレーキ/急アクセル、ハンドリングなど)に応じて保険料が増減します。日本国内では平成27年2月にソニー損害保険株式会社が初めて運転行動連動型のテレマティクス保険を発売しています。
テレマティクス保険に加入するメリットがあるのはどのような人でしょうか。
例えば、年間の走行距離が短い方などは、走行距離連動型のテレマティクス保険に加入すると、実際に走行した距離分の保険料を支払うだけでよくなるため、保険料を抑えることができるかもしれません。
また、交通事故を起こしたことがないけれど、自動車保険の等級が低い方や安全運転を心がけている若年層の方などは、運転行動連動型のテレマティクス保険に加入すると、ドライバーの運転特性に応じて保険料が決まるため、これまでより安く自動車保険に加入できるかもしれません。
このように、テレマティクス保険に加入することで、年間の走行距離が短い方や安全運転をする方など交通事故のリスクの少ない、いわゆる優良ドライバーの保険料がさらに安くなる可能性があります。
主に欧米諸国で普及し始めているテレマティクス保険ですが日本国内でも損保各社が次々と発売しており、今後ドライブレコーダーなどを利用したテレマティクス保険の開発も進んでいくと考えられています。
そのため、テレマティクス保険の契約件数は優良ドライバーを中心に徐々に増加していくと予想されています。
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