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走行距離による割引で保険料は安くなる
更新日:2023年3月28日
「保険料は走る分だけ」といった自動車保険の広告を目にする機会があります。
これは、契約した車両の「年間走行距離」によって保険料を計算する仕組みを指しています。
具体的にどのように計算されて、保険料に反映されるのか? またどのような人にとってメリットがあるのでしょうか?
疑問が解消したら、あなたに合った保険会社を見つけましょう
いくつかの保険会社では「年間走行距離」による保険料の計算を行っています。年間走行距離は「契約者が保険会社に申告した年間の予想走行距離」とする保険会社と、「過去1年間の走行距離」とする保険会社があります。
申告した走行距離が短いほど、事故のリスクが減少するため、保険料が安くなるメリットがあります。これに対して、長い距離を走る人はリスクが高いので保険料もアップします。この走行距離の区分は保険会社により様々なタイプで分かれてきます。
保険会社により走行距離区分は細かく分かれていますが、区分を年間の予想走行距離に基づいて決める保険会社で契約した場合、想定していなかった状況、例えば「電車通勤から車通勤に変えた」「今年だけ車で旅行した」といったケースも出てくるもの。申告通りの走行距離で収まるのはなかなか難しいのではないでしょうか。
では、5,000kmと申告していたのに、10,000kmを超えてしまった場合はどうなるのでしょう?
もしも事故を起こしてしまうと、重過失と認められた場合は保険金が受け取れない可能性もあります。また、事故がなくても、契約継続時にオドメーターの数値が確認され、著しく走行距離に差がある場合は追加で保険料を支払う可能性もあります。
万全の補償を受けるため、走行距離が少しでも上回ったら保険会社へ連絡しましょう。なお、保険会社によっては翌年更新を行えば、走行距離の超過分でも追加の保険料を請求しないところもあります。また、過去1年の走行距離により走行距離の区分を決めている保険会社は、超過しても区分の変更手続きや追加保険料は必要ありません。
逆に走行距離が申告した距離よりも少ない場合、契約期間中に走行距離の契約を変更することで保険料の返金を受けられたり、保険会社によっては翌年の保険料が割引きされたりすることもあります。
ここまで紹介したように、年間走行距離とは言っても、「3,000km以上6,000km未満」という具合に距離に幅があるタイプがほとんどです。
また、2015年4月からはトヨタのテレマティクス技術と連動した新商品「つながる自動車保険」を発売。搭載されたカーナビが収集した情報を基に、実際の走行距離を保険料に反映させる「走行距離連動型」のテレマティクス保険です。
毎月基本的な保険料はかかるものの、それ以外は走行距離に完全に準じるのが特徴。もしもまったく乗らない月があれば、その分保険料は安くなります。
また、誤った走行距離の申告がなくなるので、万一の場合も安心です。
まとめ
記事の監修者
保険料は車の種類や保険金額などの様々な条件によって異なります。保険料が算出されるポイントや相場などについてわかりやすく解説します。
車両料率クラス(型式別料率クラス)は保険料を決める要素のひとつです。その仕組みや決まり方、確認方法などについて詳しく解説します。
お車の使用目的も保険料に影響を及ぼします。ではどのような種類があるのか、保険料はどのように違ってくるのかについて詳しく解説します。
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