入曽善典 氏
セゾン自動車火災保険株式会社 損害サービス部部長。
事故の受付や、事故対応サービスを統括する。セゾン火災自動車保険では月間3,000件以上の事故対応サービスを行う。
自然災害での損害に車両保険は使える?
更新日:2022年2月22日
毎年、日本では地震・津波・噴火・台風・土砂崩れなどの自然災害が発生しています。
もし自分の車が自然災害に巻き込まれたら自動車保険(車両保険)は使えるのでしょうか?
ここでは、そのような疑問に答えます。
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2014年8月の広島市の土砂災害では災害関連死を含めると70名以上の方が亡くなり、同年9月の御嶽山噴火では死者50名以上を出す大惨事となりました。また、2011年3月の東日本大震災では15,000名以上の方が亡くなっただけでなく、津波の影響で岩手、宮城、福島の3県で約27万台(同3県の自動車数の約7%)の車が水没したといわれています。
このような自然災害のニュースを耳にする機会が多いと、自然災害が発生したときに自分の車の補償はどうなるのかと不安になる方もいらっしゃることでしょう。
この点について、セゾン自動車火災保険株式会社の損害サービス部部長入曽善典氏に話を伺いました。
「地震・津波・噴火などの自然災害では、自動車保険は免責になっていますが、台風や土砂災害などの自然災害では契約内容によっては自動車保険を適用できることがあります。具体的には“車両保険”をつけているかどうかによって変わります。」(入曽氏)
被害規模が大きい地震や津波などのリスクから自動車保険を使って車を守るためには「地震・噴火・津波危険(車両損害)担保特約」などを付ける必要がありますが、台風や土砂災害の場合は自動車保険が適用できる可能性があります。
セゾン自動車火災保険では、実際に自動車保険が適用された事例があるのだとか。
「2014年6月に起きた三鷹市や調布市の雹害などでは保険金をお支払いした事例があります。」(入曽氏)
豪雨と共に降った雹の直径は親指大で、あっという間に排水口が詰まり道路には流氷のような状態になりました。直径5cm以上の雹は落下速度が時速100kmを超えるため、車のボンネットにぶつかると大きな凹みができてしまう可能性もあります。
「あと多かったのは、2014年2月にあった関東地方の大雪です。関東圏ではカーポートが雪の重みで崩れて、車が傷つく被害に遭われた方が多かったです。このときも傷ついた車の修理で保険金をお支払いさせて頂いた事例があります。」(入曽氏)
カーポート(屋根と柱だけの簡単な車庫)は、そもそも大雪を想定して作られていないため倒壊しやすいのだとか。このときの積雪量は、河口湖で143cm、甲府市で114cmとなり、いずれも記録的な大雪となりました。損害保険協会のデータによると、この大雪での保険金支払見込額は、火災保険で2,318.5億円、車両保険で217.5億円となっています。
「万が一、そのような事態に見舞われたら、まずはお電話ください。状況を確認させていただくとともに修理費の確認を行います。お車については、私どもから修理工場をご紹介することも可能です。災害が起きた場合は、被害が特定の地域に固まることが多く、状況によって異なりますが、修理には1〜2週間程度かかることが多いです。」(入曽氏)
自動車保険(車両保険)で補償されるのはあくまでも車両の修理に限られているため、カーポートの修理は火災保険で補償された内容になりますが、このような災害時でも自動車保険(車両保険)で補償を受けることができます。一度、参考にしてみてはいかがでしょうか。

入曽善典 氏
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