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長期契約について
更新日:2022年5月20日
自動車保険の保険期間は1年のものが一般的ですが、保険会社によっては保険期間が3年といった長期契約も用意されています。
このような保険期間が1年超の自動車保険の契約のことを長期契約といいます。
ここでは、保険期間が1年の通常の自動車保険と保険期間が3年の長期契約を比較して、長期契約にどのようなメリットとデメリットがあるかみてみましょう。
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長期契約のメリットとしては主に以下の3つが挙げられます。
まずは、3年間の保険料が実質的に据え置かれる仕組みについて考えてみましょう。
例えば、16等級(割引率54%)で保険期間1年の通常の自動車保険に加入し3等級ダウン事故を起こして保険を使用した場合、翌年の自動車保険加入時には等級が3等級ダウンだけでなく、事故有の13等級(割引率24%)になるため、前年に比べて保険料が大幅に高くなります。
一方、16等級(割引率54%)で保険期間3年の長期契約の自動車保険に加入し3等級ダウン事故を起こして保険を使用した場合、保険期間中の3年間は3等級ダウン事故を起こして保険を使用しても等級が下がることはなく16等級を維持できます。
つまり、長期契約の保険期間中は、保険期間1年の通常の自動車保険に加入していたら高くなっていた等級ダウンによる保険料の値上がりを抑えることができるのです。
この点が長期契約の最大のメリットとなっています。
また、いくつかの保険会社では長期契約の場合、保険料の一括払いによる割引を用意していますので、一括で保険料を払うことが可能な方は保険料を節約することができます。
なお、同じ保険会社で同等の契約内容の場合、保険期間1年の通常の自動車保険を3年間無事故で更新したときの保険料と保険期間3年の長期契約の保険料を比べると、保険期間3年の長期契約の方が若干安くなるか、ほとんど変わらない場合が多いようです。
さらに、長期契約は毎年煩わしい継続手続きを行わなくてよいといったメリットもあります。
長期契約のメリットだけみると1年契約より長期契約の方がオトクに感じるかもしれませんが、長期契約に加入する際には注意が必要です。
長期契約のデメリットとしては主に以下の2つが挙げられます。
長期契約のメリットで書いたように長期契約の保険期間中は原則保険料が変わりませんが、だからといって長期契約の保険期間中に何度も保険を使いすぎると次回更新後の保険料が大幅に値上がりする可能性があります。
例えば、16等級(割引率54%)で保険期間3年の長期契約の自動車保険に加入し3等級ダウン事故を2回起こしていずれの事故でも保険を使用した場合、次回更新時の等級は事故有の11等級(割引率20%)になり、3年前に比べて保険料が大幅に高くなってしまうというデメリットもあります。
また、長期契約では保険期間中に保険料を安くする条件の変更ができない場合もあります。
例えば、保険期間中に免許の色がブルーからゴールドに切り替わるようなときでも、長期契約では契約した時点で保険料が確定しているため、長期契約の保険期間中に保険料を安くすることができない場合が多いようです。
このような場合では、1年契約の通常の自動車保険に加入していれば、翌年の自動車保険更新時にゴールド免許割引が適用され、前年に比べて保険料を大幅に安くできる可能性がありますので、長期契約の自動車保険への加入は慎重に検討する必要があります。
まとめ
記事の監修者
初めて自動車保険を選ぶときには、いろいろと不安が多いでしょう。初めて加入するときに必ずおさえておきたい5つのポイントをご紹介します。
上手に見直せば保険料を年間数万円も節約できることもあります。保険料を安く抑えて節約したい方は見直す際の参考にしてみてください。
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