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更新日:2025年11月11日

海外旅行保険で盗難の被害は補償される!?

夏休みに海外旅行を計画中の人も多いのでは?旅行中にスリなど盗難に遭ったら、どうすればいいのでしょうか?


この記事の監修者

田辺 南香

ファイナンシャル・プランナー、CFP®資格

田辺 南香

ライフプランから見た家計管理・保険・住宅などマネーに関するアドバイスや、セミナー・Webサイト・雑誌等で情報発信を行う。主な書著「"未来家計簿"で簡単チェック! 40代から間に合うマネープラン」(日本経済新聞出版社)、「隠すだけ!貯金術」「家計簿いらずの年間100万円!貯金術」「女ひとり人生 お金&暮らしの不安が消える本」。(KADOKAWA メディアファクトリー)。

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海外旅行保険で盗難の損害は補償される

最近、海外ではスマホに気を取られている間のスリやひったくり、スマホそのものの盗難が増えています。 旅行中にバッグやカメラ、時計、旅行券などの携行品を盗まれてしまった場合、「携行品損害補償」が付いている海外旅行保険で補償されます。
現地はもちろんのこと、補償が開始された日、自宅を出た直後から帰宅するまでが対象で、国内のトラブルも補償されます。 ただし、置き忘れや紛失など本人の不注意によるものは補償されません。

海外旅行保険の携行品損害の補償

@携行品とは

保険の対象者が所有していて、旅行中に携行する身の回り品のことをいいます。
具体的にはバッグ、カメラ、時計などや宿泊券、旅行券なども含まれます。

A補償されるもの、補償されないもの

携行品の中にも、保険で補償されるものとそうでないものがあります。
たとえば財布が盗まれた場合、財布そのものは補償されますが、中に入っていた現金やクレジットカードは補償されないのが一般的です。補償の対象をチェックしておきましょう。

海外旅行保険の携行品損害補償の範囲

補償されるもの 補償されないもの
・旅行中の携行品(宝飾品含む)
・旅行券(航空券、鉄道など乗車券、宿泊券、観光券など)
・旅券(再発行に係る費用)
・自動車や原付の運転免許証(再発行料、再発行のための写真代)
・現地で購入したもの
・旅行のために親族・友人から無償で借りたもの など
・コンタクトレンズ、義歯
・危険なスポーツを行っている間の運動用具
・データやソフトウェアなど物体がないもの など

Bいくらまで補償される?

補償される限度額は加入する保険によって異なります。盗難による損害額と持ち物1点あたりの限度額(10万円など)を比べて低い金額が保険金として支払われます。

損害額とは、買った時の価格ではなく、盗まれた時の価値(時価)、または同等のものを新たに購入する場合の価格(再調達価格)のいずれか。5年前に10万円で買った時計を盗まれた場合、時価なら5万円、再調達価格なら10万円など。加入する保険よってどちらが採用されるか異なりますので、注意しましょう。

また、パスポート(旅券)を盗まれた場合は、再発行するのにかかった交通費や宿泊費、発行手数料など1回5万円までを上限に補償されます。航空券などの旅行券にも限度があります。
さらに、補償される総額にも30万円など上限額が決められていますから、保険に加入する際にチェックしましょう。なお、「自己負担額3000円」など免責が設定されている場合は、免責金額を差し引いた金額が支払われます。

盗難の被害に遭ったときはどうする?

もしも盗難の被害に遭ったときは、どうすればいいのでしょうか?

  • 海外旅行保険専用の事故受付窓口(サポートセンター)に連絡する。
    ※渡航先から無料でかけられる番号を控えておくと安心です。
  • 現地の警察で「盗難届」を提出し、「盗難証明書」や「事故証明書」をもらう。

海外旅行保険の保険金請求をする際の必要書類

  • 盗難証明書、事故証明書
  • 保険金の請求書類
  • 盗難されたものの領収書など
    ※購入時の価格がわかるものがあるとスムーズに進みます。
    現地で買ったものも補償の対象になりますから、領収書は自宅に帰るまで捨てずに取っておくといいでしょう。
  • パスポートのコピー

盗難の被害に遭ったが、海外旅行保険に加入していなかったら

海外旅行保険に加入せずに出かけて盗難に遭ってしまった場合でも、クレジットカードに付帯する海外旅行保険でカバーされる場合もあります。カードの種類によっては、旅費やツアー代金、公共交通機関などの料金をそのクレジットカードで支払った時しか補償されないケースもありますから、その点は注意しましょう。
また、「ショッピング保険(買物保険)」付きなら、クレジットカードで購入したいものが90日など一定期間内に破損したり、盗難に遭った場合に、補償されます。持っているクレジットカードの規定を出発前にチェックしておきましょう。

クレジットカードでの補償がなかったり、不足を感じる場合は、単独の海外旅行保険に加入することでカバーするのも一法です。



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