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海外旅行では、荷物を少なくすることで身軽に行動できます。持っていく書類も減らしたいものの一つ。それでは海外旅行保険の保険証券は、必ず持っていないと補償されないのでしょうか?
2017年2月22日掲載
保険証券を持っていなくても、補償は受けられる
証券番号と事故の時の連絡先はすぐわかるようにしておこう
紙の保険証券を持っていきたい場合は、早めに手続きをしよう
以下、記事の詳細
海外旅行保険に限らず、保険はきちんと成立さえしていれば補償を受けることができます。海外旅行のときに保険証券を持っていかなくても、事故に遭ってしまった場合、補償は受けられます。
ただし、保険証券を持っていかない場合でも、成立した時に割り振られる番号(証券番号)と事故時の連絡先はきちんと控えておきましょう。証券番号がわからなくても、本人が名前や生年月日を言うことで本人確認とし、保険加入があるかどうか調べてもらうこともできますが、証券番号を伝えるほうがスムーズです。
クレジットカード付帯の海外旅行保険を利用する人は、そのクレジットカードではどこの保険会社が補償してくれるのか調べておきましょう。
(関連ページ:クレジットカード付帯の海外旅行保険の注意点)
契約時に保険証券と一緒に渡されるハンドブックはかなり役に立ちます。事故時の連絡先はもちろん、現地でつながらなかった場合の日本への連絡先、キャッシュレスで治療を受けられる病院の一覧やトラブル対処法など書いてある場合もあります。
インターネット契約で保険証券やハンドブックが送られてこない場合は、必要な情報を印刷して持っていくと便利でしょう。
海外でもWi-Fiやホテルのネット環境が整っているところでは、ホームページで契約確認ができます。海外対応のモバイルを持っていく人やレンタルで持っていく人もいると思いますが、旅行の前に、該当ページのお気に入り登録をしておいたり、必要なアプリをダウンロードしたりして、一度は開いておきましょう。トラブルが起きているときに、初めてアプリを開いてパスワードの入力など求められると、パニックで思い出せない場合もあります。
携帯やスマホを落としたり、盗まれてしまったり、いずれも利用できない場合、インターネットカフェを利用するという裏技も覚えておきましょう。日本語対応できていないパソコンもあるので、借りるときは日本語対応しているパソコンはあるか、どのパソコンなら対応しているか確認しましょう。
ところで、保険契約の際に、証券、証書、保険証、契約証など微妙に違う表現を耳にしますが、どれが正しいのでしょうか?
「保険証券」というのが一般的ですが、契約確認書、契約証、保険証書と呼ぶ場合もあります。いずれも「契約した保険の内容を証明するための書面」という意味で、役割は同じものです。
混同しやすいのは「付保証明書」です。国や留学先、赴任先などの滞在先から、万が一のときにきちんと対応できるように、最低限の補償を付けること、そしてそれを付けたことがわかる書類を提出してください、と求められることがあり、この書類を「付保証明書」といいます。保険会社によってはフランス語やスペイン語など英語以外の言語での発行をしてくれる保険会社もありますので、必要であれば確認してみましょう。
最近では、海外で治療を受けた場合でも日本の健康保険が使えるというニュースを目にすることも多くなってきました。もちろん、国内の健康保険証を海外で提示しても3割負担で治療が受けられるわけではありません。
日本の健康保険を利用するには、海外の医療機関で診療内容明細書などの必要な書類をもらい、翻訳などして必要書類を整え、日本に帰ってきてから申請する流れになります。これを海外療養費制度といい、原則として日本で受けた場合の診療報酬点数に換算して算定され、海外で支払った医療費の一部の払い戻しを受けられます。(関連ページ:海外旅行中の治療費に、日本での健康保険は使用できる?)
この制度を利用する場合の手続きに関しては、「持病(既往症)がある人は海外旅行保険に入れるの?」ページに詳細がありますのでご確認ください。
窓口で契約をした場合は、その場で保険証券やハンドブックなど一式をもらえるのが一般的ですが、インターネット契約をした場合でも、紙の保険証書を発行してくれます(一部の保険会社は有料で発行)。
いずれにしろ、手元に届くまで数日から1週間程度の日数はかかると思いますので、余裕をもって手続きをしましょう。
保険証券 | 補償の金額や保険料など、契約した保険の内容が記載されている。 |
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保険約款 | どのような場合に保険が出て、どのような場合に出ないか、書かれている冊子。法律用語が多く読みにくい。 |
ハンドブック | 補償の内容がわかりやすく解説されているほか、契約者向けの無料サービスや事故のときの連絡先など書かれている。 |
連絡先カード | 緊急時の連絡先や事故時の対応のみが書かれている。財布などに入れやすいよう、薄い冊子だったり、カードだったりする。 |
保険金請求書 | 保険を請求するときの用紙。 第三者の署名が必要な場合、その場でもらっておくと便利。 |
保険証券の原本は、必ずしも海外に持っていく必要はありませんが、加入した保険の内容はしっかりわかるようにして出発しましょう。
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