公的年金制度にはどんなものがあり、
個人年金保険とはどんな保険なのでしょうか?
年金制度の概要
老後の保障を考えるには、まず公的年金から考える必要があります。日本の年金制度は、職業や会社よって下図のように保障の厚みが変わってきます。一般的には、国民年金を1階部分、厚生年金保険、共済年金を2階部分、厚生年金基金、確定給付企業年金、確定拠出年金、適格退職年金、共済組合の職域年金を3階部分と呼んでいます。
年金制度の概要
年金の支給開始年齢
2024年9月時点で、公的年金の1階部分と呼ばれる定額部分(国民年金)に関しては65歳からの支給となっています。また、2階部分の報酬比例部分に関しては、60歳から65歳に段階的に引き上げられており、男性は1961年4月2日生まれ以降、女性は1966年4月2日生まれ以降の人は、65歳になるまでは年金が支給されなくなります。
個人年金保険とは
個人年金保険とは、老後の生活資金準備のための生命保険の一種です。老後保障ニーズは、たとえば、
- @公的年金の支給開始年齢が引き上げられるため、退職から年金の支給開始までにかかる生活費を準備したい。
- A公的年金では生活費が足りない。不足分を準備したい。
といった資金準備ニーズがあります。長寿化している日本において、老後の生活資金は「必ず準備しなければならないお金」ですから、準備は安全・確実な方法で行うのが基本です。個人年金保険の保障内容のイメージは下記のとおりです。
- ※
色の部分は、将来の保険金・給付金の支払いに備えて積み立てられる部分です
よく使う基本用語
個人年金保険のパンフレットでよく使用される基本用語です。最低限覚えておきましょう。
| 用語 | 解説 |
|---|---|
| 保険契約者 | 保険会社と保険契約を結び、契約上のさまざまな権利(契約内容変更などの請求権)と義務(保険料の支払義務)を持つ人。 |
| 被保険者 | 生死・病気・ケガなどの保険の対象となっている人。 |
| 受取人 | 保険金・給付金・年金などを受け取る人。 |
| 満期 | 保険契約が切れる日のこと。 |
| 保険料 | 契約者が保険会社に払い込むお金。 |
| 一時払い | 契約時に一括で保険料を支払うこと。 |
| 変額型 | 運用成績によって受け取る年金が増減すること。 |
| 定額型 | 将来の年金額を契約時に決めておくこと。 |
| 終身年金 | 一生涯年金がもらえること。 |
| 有期年金 | 一定期間だけ年金がもらえること。 |
| 確定年金 | 5〜15年程度の決まった期間だけ年金がもらえること。 |
| 保険料払込期間 | 保険契約者が保険料を支払う義務がある期間のこと。 |