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1日だけ自動車保険に加入したい
更新日:2023年3月28日
1日だけ知人の自動車を借りるときや友達の自動車で運転を交代しながら旅行するときなど、他人の自動車を運転するときの自動車保険はどうしたらよいでしょうか?
ここでは、自動車を他人から借りた人が自動車保険の補償を受ける方法を紹介します。
疑問が解消したら、あなたに合った保険会社を探しましょう
借りた自動車の自動車保険を使う場合のメリットは二つあります。
一つ目は、自動車保険の特別な手続きが必要ないことです。
借りた自動車の自動車保険が、本人限定や夫婦限定、家族限定などの運転者が限定されていないもので、年齢条件も補償の範囲を満たしている場合は、仮に交通事故を起こしてしまったとして借りた自動車の自動車保険で損害を補償することができます。
また、なんらかの条件がある場合でも、自動車を借りている期間だけ条件を変更することで、借りた自動車の自動車保険を使用することができるようになります。
ただし、この場合は追加で保険料を保険会社に支払うなどの手続きが必要になります。
メリットの二つ目は、車両保険が使えることです。詳しくは後で紹介しますが、借りた自動車の自動車保険を使う場合以外の方法では、車両保険が使えない場合があります。
借りた自動車の自動車保険を使う場合のデメリットとしては、借りた自動車の自動車保険を使用すると次回更新時の保険料が高くなってしまい、自動車保険の契約者や自動車の所有者に迷惑をかけてしまうことです。
被害者のみ補償 | |
---|---|
死亡時 | 3,000万円 |
傷害 | 120万円 |
後遺障害 | 4,000万円 |
使える条件 | 特になし |
被害者のほか自分のケガ、車両も補償 | |
---|---|
対人賠償 | 無制限 |
対物賠償 | 無制限 |
自損事故 | 1,500万円 |
無保険車傷害 | 2億円 |
搭乗者傷害 | 1,000万円 |
人身傷害補償 | 3,000万円 |
車両保険 | 車両価格による |
使える条件 | ・限定条件がない ・年齢条件に合致している ・運転者に重大な過失がない |
借りた自動車の自動車保険を使う以外に他人から借りた人が自動車保険の補償を受ける方法としては、ドライバー保険に加入する方法があります。
ドライバー保険とは、借りている自動車を運転しているときに発生する交通事故の損害を補償する保険です。
自動車保険(任意保険)が自動車にかける保険であるのに対して、ドライバー保険は自動車を運転する個人にかけるという違いがあります。
ドライバー保険のメリットとしては、自動車を他人から借りた人の名義で加入するため、交通事故を起こしても自動車の持ち主に金銭面での迷惑がかかりません。
また、交通事故を起こさずに1年間過ごすと、翌年に等級が上がり保険料の割引率が高くなります。なお、ドライバー保険の等級を自動車保険に引き継ぐことはできませんが、所定の条件を満たせば自動車保険に新規に加入するときに7等級からスタート(通常6等級からスタート)できる保険会社もあります。
ドライバー保険のデメリットとしては、車両保険が使えないことです。
交通事故で自動車を壊してしまい修理したい場合は、借りた自動車の車両保険を使うか、自己負担で自動車を修理する必要があります。また、年齢条件の区分が二つ(21歳未満補償/21歳以上補償)しかなく選択肢が少ないのもデメリットとして挙げられます。
株式会社 カカクコム・インシュアランスでは、このドライバー保険を紹介しています。なかには1日500円から加入できる商品もあります。友人や知人の車を運転する機会が多い人は是非チェックしてみましょう。
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ドライバー保険の保険期間は1日から1年間が一般的なので、1日だけでも加入できるドライバー保険はあります。
例えば、年に3日だけ加入したい人は、1日単位で加入できるタイプか1週間単位で加入できるタイプを選びましょう。1年単位でドライバー保険に加入しているときなどは、自動車を持ち主に返すことになることもあるでしょう。
そのようなとき、ドライバー保険を解約すると保険料が戻ってくることもあります。
自賠責保険(強制保険) | |
---|---|
対人賠償 | ○ |
対物賠償 | ○ |
自損事故 | ○ |
無保険車傷害 | ○ |
搭乗者傷害 | ○ |
人身傷害補償 | 任意 |
車両保険 | なし |
保険契約期間 | 1年間 |
自分か同居の家族が自動車を持っていて、自動車保険に加入しているときは「他車運転危険担保特約」や「他車運転特約」を使用することで、借りた自動車を運転中に発生した損害を補償することができる場合があります。多くの自動車保険にはこの特約が自動付帯されています(※1)。
この2つの特約に入っていると、他人の自動車で事故を起こしても自分の車の自動車保険が使えます。対人賠償、対物賠償、自損事故が標準的な補償内容となりますが、保険会社によっては借りていた自動車に車両保険がついていれば、車両保険も補償してくれるところもあります(※2)。
この特約の最大のメリットと言えるのが、同居の家族が運転していた場合も補償してくれるところです。
例えば「息子が友人の自動車を運転して事故を起こした」という場合でもお父さんの自動車の自動車保険を使うことができます。追加の保険料を払う必要もありませんが、この特約を使うと次回更新時の等級が下がるため、次回更新時の保険料が高くなる点にご注意ください。
まとめ
他人の車で事故を起こした際に自分の自動車保険から保険金の支払いを受けることができる他車運転特約について詳しく解説します。
運転者を限定することで保険料が安くなる運転者限定特約。運転者限定の種類と運転者を賢く限定するコツなどをわかりやすく解説します。
契約満期や契約途中など様々なケースでの保険会社を乗り換える方法をご紹介します。保険会社を乗り換える前にこちらをチェックしておきましょう。
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