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医療保険を学ぶ
医療保障に関する保険(医療保険や死亡保険などに付帯される医療保障特約など)は、どのくらいの人が加入しているのでしょうか?
生命保険文化センターが3年ごとに実施している「生活保障に関する調査(2022年版)」の結果をもとに見てみましょう。
医療保障は病気やケガによる治療費や入院費などへの備えですが、なかでも万一の事態を想定して備えたいのは「病気入院に対する保障」ではないでしょうか。病気入院に備える生命保険、「疾病入院給付金の支払われる生命保険(医療保険など)」を例に見ていきましょう。
2022年の調査結果では、男女ともに6割以上の方が「疾病入院給付金が支払われる生命保険(医療保険など)」に加入しています。万一のときへの備えの必要性を多くの方が実感しているといえそうです。
2022年時点で男女ともに加入率が減少しているのは、病気やケガによる収入の減少に備える保険の登場により、治療費などに関する保障への準備の優先度が下がったためだと考えられます。
具体的な加入率は、すべての年代では男性60.2%、女性70.1%となっており、性別を合わせると全体で65.7%となっています。年代別の加入率について、20歳代は30%から40%となっていますが、30歳代になると60%後半まで急上昇します。その後、40歳代・50歳代・60歳代は70%台で推移していきます。70歳台を迎えるとやや下がります。
結婚や子どもが産まれるなどのライフステージの変化が起こる年代で加入率が高いことがわかります。また、60歳代以上の場合、病気やケガに関するリスクが高まることから加入率が高いと考えられます。
加入率をライフステージ別に見ると、未婚時の加入率は低いものの、結婚して家族を持つと大きく上昇しており、子どもができるとさらに上がります。家族を持つと、万が一の事態が起こったときの経済的なリスクを意識して生命保険に加入することを検討し始め、死亡保障とともに医療保障への関心も高まることで加入率が上昇しているようです。
未婚の方でも半数近くは加入しており、結婚後に加入する方が増えています。治療費や入院費などの経済的なリスクに対処できるよう準備している方が多いことがわかります。
「生活保障に関する調査」(2022年)によると、病気やケガで入院・手術をした場合に備えて経済的準備(医療保障)をしている人の割合は82.7%で、8割以上の方が何らかの備えをしていることがわかります。なかでも生命保険による準備が約7割と、もっとも高い割合になっており、医療保障に対する準備といえば「生命保険で」という方が多いようです。生命保険で医療保障に備える方法としては、医療保険に単独で加入する、死亡保険などに加入し医療保障特約を付帯する、などがあります。
N | 準備している | 準備していない | わからない | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
生命保険 | 損害保険 | 預貯金 | 有価証券 | その他 | |||||
2022年 | 4,844 | 68.8 | 20.8 | 44.5 | 7.8 | 0.3 | 82.7 | 15.3 | 2.0 |
2019年 | 4,014 | 73.1 | 20.6 | 41.8 | 5.8 | 0.4 | 85.0 | 12.9 | 2.1 |
2016年 | 4,056 | 72.9 | 20.9 | 42.0 | 5.6 | 0.5 | 84.2 | 14.1 | 1.7 |
2013年 | 4,043 | 70.5 | 19.5 | 38.3 | 5.1 | 0.6 | 82.8 | 15.9 | 1.3 |
2010年 | 4,076 | 71.0 | 19.8 | 38.1 | 5.4 | 0.5 | 82.2 | 15.9 | 1.9 |
2007年 | 4,059 | 70.3 | 24.8 | 37.7 | 5.5 | 0.5 | 82.0 | 16.5 | 1.4 |
生命保険で医療保障に対する準備をしている方が7割近くいます。病気やケガによってかかる費用について不安を抱えている方が多いことがわかります。
「生命保険による医療保障準備」を性別・年代別で見ると、ともに20歳代から30歳代になる段階で変化がみられます。20歳代で15%程度開きがあった性別間の差は、30歳代で4%程度に縮まっており、40歳代、50歳代と年代が進むにつれてさらに差が縮まっていきます。年代別でも、20歳代で低かった準備割合が30歳代で急激に高まっていて、その後も増加傾向にあります。30歳代という年代が、準備に対する1つのキーステージといえそうです。
30歳以上の方の約7割が生命保険で医療保障の準備をしています。結婚や子どもが産まれることで病気やケガでかかる費用リスクについて検討し、生命保険で医療保障の準備していると考えられます。
ライフステージ別の準備状況では、結婚を機に万が一の場合に備えて、「生命保険で医療保障を準備する」割合が高くなっています。子どもができるとその割合はより高まります。性別・年代別準備状況で変化の年代だった30歳代は、ライフステージでは一般的に結婚して家族が増える年代であるため、両者が同じような推移をたどっているものと考えられます。実際、70歳代では子どもが経済的に独立することに伴い保障の必要がなくなるため、医療保障準備の割合も下がっています。
結婚や子どもが産まれて家族が増えるタイミングで、生命保険で医療保障を準備する方の割合が高くなっていることがわかります。
医療保険などで医療保障の準備をしている方は7割を超えていますが、保険に加入して保険料を払っているだけで安心ではありません。というのも、ライフステージによって必要な入院給付金・手術給付金の額が異なる場合があるからです。保障期間も、一定の期間、一定の年齢まででよいか、それとも終身保障がよいかという観点からの検討も必要です。また、医療技術の進歩に応じて変化する治療方法に合った保障内容になっているかの確認も行う必要もあります。生命保険で医療保障を準備する場合は、加入後も定期的に見直しをするようにしましょう。
生命保険による医療保障の準備についてのご相談やお客様に合った保険のご提案は、保険コンサルタントが無料で承ります。詳細は「保険相談」をご覧ください。