保険料の払込はいつまでに終わらせるのが良いのでしょうか?
保険期間と保険料払込期間について解説します。
保険期間と保険料払込期間の違い
「保険期間(保障期間)」とは、保険契約が続く期間のことで、入院や死亡など保険事故が発生した場合に保険会社が、給付金や保険金の支払いを保障する期間のことです。
「保険料払込期間」とは、保険契約者が保険料を支払う義務がある期間のこと。「終身払込満了」の保険は、一生涯払い続けることを意味します。

総払込保険料の違い
医療保険の種類で述べたように、保険期間で大きく終身と定期の2つに分類できます。以下は同じ保障内容(入院日額1万円、1入院の限度日数60日、通算限度日数1,095日、手術給付金10万円)の場合の払込保険料の累計の参考事例となります。払込保険料の累計の違いをみてみましょう。
医療保険の種類別・総払込保険料の参考例
保険種類 | 終身医療保険(例) | 定期医療保険(例) | ||
---|---|---|---|---|
保険期間 | 終身 | 10年(自動更新) | ||
払込期間 | 60歳払い | 終身払い | 10年(自動更新) | |
月払い保険料 | 30歳〜 | 4,730円 | 3,280円 | 2,827円 |
40歳〜 | 3,417円 | |||
50歳〜 | 4,807円 | |||
60歳〜 | - | 6,400円 | ||
70歳〜 | - | 8,027円 | ||
80歳〜 | - | - (更新限度) | ||
総払込保険料 | 60歳時点 | 1,702,800円 | 1,180,800円 | 1,326,120円 |
70歳時点 | 1,574,400円 | 2,094,120円 | ||
80歳時点 | 1,968,000円 | 3,057,360円 |
保障内容が同じだった場合、上記の例では、加入当初の月払い保険料は、定期医療保険が最も安くなります。健康状態に関わらず、自動更新できますが、更新時に保険料が再計算されるため値上がります。そして、何回かの更新で終身タイプよりも高くなります。
また、60歳までの総払込保険料については、終身医療保険の「終身払い」が1,180,800円と最も低くなりますが、80歳まで払い続けると1,968,000円となり、「60歳払い」の1,702,800円よりも多くの保険料を払い込むことになります。
期間によって、月払い保険料が変わる
一般的に同一の条件下で、それぞれの期間が伸び縮みした場合の保険料は下表の通りとなります。つまり、保障を長い間持続したければ保険料は上がりますし、保険料の払込み回数を少なくすれば、1回の保険料の支払額は上がります。
同一の条件下で期間を変更した場合の月払い保険料の変化
項目 | 期間を延ばす | 期間を短縮する |
---|---|---|
保険期間 | 月払い保険料は上がる | 月払い保険料は下がる |
保険料払込期間 | 月払い保険料は下がる | 月払い保険料は上がる |
保険料の払込みを「一時払い(一括払い)」や「年払い」などにした場合には、「月払い」よりも少し保険料が割安となる場合があります。
一概にどっちが良いとは言えませんが、月々の保険料を安くしたいのであれば長く払い続け、総支払保険料をできるだけ少なくしたいのであれば、払込回数を減らすといった「住宅ローン」と同じ考えが当てはまります。
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