定期保険には自動更新という制度があります。
この自動更新について詳しく解説します。
定期保険の自動更新とは
定期保険には、満期(保険契約が切れる日のこと)があることは、すでに解説しました。この保険期間満了日を迎えると保険契約は失効するのでしょうか?定期保険の場合は、保険約款にて以下の契約内容を記している場合があります。
例) 「ご契約者から保険期間満了の日の2週間前までに更新しない旨の申出がない限り、被保険者の健康状態にかかわらず、保険契約は自動的に更新されます。更新後のご契約の保険料は、更新日現在の被保険者の年齢および保険料率により計算します。したがって、同一の保障内容で更新する場合、更新後の保険料は、通常、更新前より高くなります」
つまり、同じ保障内容であれば、自動更新後の保険料は上昇します。自動更新されると、年齢の上昇につれて保険料も増加するということです。決して自動更新がある保険が悪いわけではありません。放置してしまうことが問題なのです。自動更新の時期は、契約内容の見直しを行う時期です。そのまま放置せず、所定の手続きをしましょう。
例) 10年満期の定期保険の自動更新がある場合

ただし、自動更新は必ず行われるのではなく、保険会社が制限(例:保険期間が通算30年まで、あるいは、更新時の年齢が80歳までなど)を設けています。
また、通常、自動更新の際には、告知書の提出や医師による審査が省略されるメリットがあります。
特約も自動更新?!
定期付終身保険や定期付養老保険なるものがあります。これらは、ある一定期間のみ保障を手厚くするため、定期保険を特約(主契約のオプション)としてつけている保険です。自動更新は、定期保険特約も対象になります。終身保険に加入しているにも関わらず、急に保険料が高くなったら、特約が自動更新されている場合があります。
例) 終身保険と定期保険特約(10年満期)の組み合わせ

満期の連絡があったら
定期保険の場合、満期前には、通常、保険会社ないしは保険代理店から満期を知らせるハガキや電話があります。保険会社や保険代理店からの連絡をめんどうがって取り合わなかったり、郵送された書類を開封せず放置していると、いつの間にか自動更新されてしまう場合があります。必ず連絡をとって、保障の見直しや更新後の保険料を確認しましょう。
生命保険についてのご相談やお客様に合った保険のご提案は、保険コンサルタントが無料で承ります。詳細は「保険相談」をご覧ください。